壁の横幅 × 天井高から、0.5 m² を超える窓・ドアを引きます。
張る面積の決まり(公共建築数量積算基準)
公共建築数量積算基準(令和5年改定)は、壁紙張りを仕上の「表面処理」に含めています(第5編 第2章 第2節 1(3))。表面処理の数量は、主仕上の設計寸法で計算します(同 1(5))。主仕上の数量の決まりは次のとおりです(同 2(1)(2))。
- 躯体又は準躯体の表面の設計寸法による面積から、建具類などの開口部の内法寸法による面積を引きます。
- 開口部の面積が1か所 0.5 m² 以下のときは、引きません。
- 壁の高さは、設計図書の天井高さで測ります。
- 換気孔・電気器具・配管などの器具の類による欠けも、1か所 0.5 m² 以下なら無いものとします。
- 高さか幅が 0.05 m 以下の幅木・回縁などによる欠けも、無いものとします。
同じ基準の3(13)は、布張り・紙張りなどの重ね代は算入しないとしています。張る面積は、重ねる分を加えない面積です。
計算式
このアプリは、面ごとの面積(横幅 × 天井高)と、窓・ドアの1か所の面積を、小数点以下第2位に四捨五入してから計算します(積算基準 第1編 2(6)の「端数処理は、四捨五入」「面積は小数点以下第2位」)。
例: 壁4面と窓・ドア
横幅 3.6 m・2.7 m・3.6 m・2.7 m の壁(天井高 2.4 m)に、1.69 m × 1.17 m の窓が1か所、0.78 m × 2.0 m のドアが1か所ある部屋です。壁は 8.64 + 6.48 + 8.64 + 6.48 = 30.24 m² です。窓は1.69 × 1.17 = 1.9773 を四捨五入して 1.98 m²、ドアは 1.56 m² で、どちらも 0.5 m² を超えるので引きます。
0.5 m² ちょうどの窓と、小さな窓がいくつもあるとき
1.0 m × 0.5 m = 0.50 m² の窓は 0.5 m² 以下なので引かず、0.85 m × 0.6 m = 0.51 m² の窓は引きます。0.3 m × 0.3 m の換気口が4か所あっても、1か所が 0.09 m² なので引きません。0.5 m² 以下かは、合わせた面積ではなく1か所ずつで見ます(基準の「1か所当たり」)。
横幅 3.6 m・天井高 2.4 m の壁(8.64 m²)にこの3種類があると、引くのは 0.51 m² の窓だけで、張る面積は 8.13 m² です。
幅木と、このアプリで引かない物
幅木や回縁の高さが 0.05 m を超えるときの欠けは、このアプリでは引いていません。その分だけ、張る面積は多めになります。柱型(壁から出た柱)の横の面も張るときは、その幅を横幅の行に加えます。
張る面積は、見積の数量や、平米当たりの単価から金額を計算するときに使います。壁紙を買う長さは、面積ではなく巾数と1巾の長さで決めます(「平米からメートルへの換算」の話題)。
出典
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)国土交通省大臣官房官庁営繕部: 第1編 総則 2(2)設計数量と所要数量・2(6)端数処理(p.1)、第5編 仕上 第2章 第2節 1(3)(5)壁紙張りは表面処理(p.33)・2(1)開口部を引く・1か所 0.5 m² 以下は引かない・壁の高さは天井高さ・2(2)幅木などの欠除(p.34)・3(13)紙張りの重ね代は算入しない(p.39)
基準・商品の表は丸ごと載せていません。式と、必要な数値だけを引用しています。