巾数に1巾の長さを掛けて、1 m 単位に切り上げます。
計算式
無地の壁紙:
柄物の壁紙(柄合わせがある壁紙):
- 横幅: 張る面(壁)の横の長さ(m)。
- 有効巾: 壁紙の巾(cm)。商品の表示の「有効巾」の数です。
- 巾数: 縦に張る壁紙の枚数。1枚を「1巾」と数えます。
- 天井高: 床から天井までの高さ(m)。
- 縦リピート: 柄が縦に繰り返す長さ(cm)。商品の表示の「柄リピート」のタテの数です。
- 柄の数: 天井高の中に入る柄の繰り返しの数(切り上げ)。
式はリリカラの「壁紙クロスの必要メーター数の計算方法」のとおりです。無地の 10 cm は、記事の「最低でも天井高に+10cmは余裕を持ちましょう」の数です。
無地の例
横幅 3.4 m・天井高 2.4 m の壁に、巾 90 cm の無地を張ります。3.4 ÷ 0.90 = 3.78 を切り上げて 4巾、1巾は 2.4 m + 10 cm = 2.50 m、必要な長さは 2.50 m × 4巾 = 10.00 m です。
有効巾が 92 cm の壁紙でも、3.4 ÷ 0.92 = 3.70 を切り上げて 4巾で、長さは同じ 10 m です。巾が変わると巾数が変わる例は「クロスの巾と1本の長さ」の話題にあります。
柄物の例
同じ壁に、縦リピート 64 cm の柄物を張ります。240 ÷ 64 = 3.75 を切り上げて柄の数は 4、柄合わせに1つ加えて(4 + 1)× 64 = 320 cm が1巾です。320 cm × 4巾 = 1,280 cm で、1 m 単位に切り上げて 13 m です。記事の計算結果「1,280㎝、つまり13mは必要」と同じです。
巾数は面ごとに切り上げる
リリカラの計算方法は、張りたい面の横幅を壁紙の巾で割ります。このアプリも1行を1つの面として、面ごとに切り上げます。面ごとに切り上げると、面の数だけ端数の巾が生じます。
横幅 3.0 m と 2.0 m の壁が2面ずつある部屋に、巾 92 cm の無地を張る例です。面ごとに計算すると 3.0 m が 4巾、2.0 m が 3巾で、合わせて 14巾・35 m です。周りの長さ 10.0 m を1行に入力すると、10.0 ÷ 0.92 = 10.87 を切り上げて 11巾・28 m になります。端数を1回しか切り上げないので、巾数が少なくなります。
1 m 単位の切り上げと、1割多め
リリカラの記事は、柄物の例の 1,280 cm を「13mは必要」としています。このアプリも、必要な長さを 1 m 単位に切り上げた長さを「要る壁紙」として表示します。リリカラの、のり付き壁紙の商品ページは、数量を m で選ぶ形です。
記事は「初めて壁紙の施工にチャレンジする場合は、1割くらい多めに購入することをおすすめします」と書いています。「計算の内訳」には、要る壁紙の長さを 1.1 倍して 1 m 単位に切り上げた長さを表示します。例えば 10 m なら 11 m、13 m なら 14.3 m を切り上げて 15 m です。
設計数量と所要数量
公共建築数量積算基準(第1編 総則 2(2))は、設計図書の寸法から求める数量を「設計数量」とし、材料のロスは単価の中で考えるとしています。定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない損耗を含んだ数量は「所要数量」として分けています。
このアプリの張る面積(m²)は、設計寸法から求める面積です。要るメーター数は、巾の余りや上下の余裕を含んだ長さなので、張る面積を有効巾で割った長さより長くなります(「平米からメートルへの換算」の話題)。
出典
- リリカラ オンラインストア「壁紙クロスの必要メーター数の計算方法を徹底解説!」(2024年2月9日): 無地 1-2・1-3(巾数・天井高+10 cm・10 m)と柄物 2-3〜2-5(柄の数 4・64 cm × 5柄=320 cm・1,280 cm=13 m)・1割多めの勧め
- リリカラ オンラインストア のり付き壁紙 LL6033〜6048 商品情報: 数量を m で選ぶ売り方
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)国土交通省大臣官房官庁営繕部: 第1編 総則 2(2)設計数量・所要数量(p.1)
基準・商品の表は丸ごと載せていません。式と、必要な数値だけを引用しています。