説明

許容電流の計算のよくある質問

許容電流の計算で迷いやすい所と、計算の前提です。

周囲温度が 30 ℃ より低いと、許容電流は増えますか

増えません。146-3表の備考は、周囲温度が 30 ℃ 以下のときは 30 とする、としています。例えば単線 2.0 mm・ビニル・10 ℃・管内 3 本でも、30 ℃ と同じ 24.5 A です。

中性線や接地線は、同一管内の電線数に数えますか

146-4表は「同一管内の電線数」とだけ書いています。中性線や接地線を数えるかは、工事の仕様書や内線規程で確かめてください。

HIV のカタログの値と、少し違うのはなぜですか

住電HSTケーブルの HIV のカタログの許容電流(周囲温度 30 ℃)は、内線規程による値で、整数です。例えばより線 5.5 mm² はカタログ 59 A、この計算は 60.0 A、より線 500 mm² はカタログ 1,027 A、この計算は 1,031.2 A です。カタログの値は、表の値に 1.22 を掛けて整数にした値とそろいます。電技解釈の式は √(45 ÷ 30) = 1.2247… で、丸め方は決めていません。工事で使う値は、工事の仕様書が決めている規程に合わせてください。

小数はどう丸めますか

このアプリは、係数を丸めずに掛け、許容電流の 0.1 A 未満を切り捨てています。許容電流は流してよい電流の上限なので、切り上げません。

ブレーカー(過電流遮断器)とは、どう関係しますか

電技解釈 第149条の 149-1表は、低圧分岐回路を保護する過電流遮断器の定格電流ごとに、電線の太さを決めています。定格電流 15 A 以下の物と、15 A を超え 20 A 以下の配線用遮断器なら直径 1.6 mm、15 A を超え 20 A 以下(配線用遮断器を除く)なら直径 2 mm、20 A を超え 30 A 以下なら直径 2.6 mm、30 A を超え 40 A 以下なら断面積 8 mm²、40 A を超え 50 A 以下なら断面積 14 mm² の軟銅線か、これと同等以上の許容電流のある電線です。低圧幹線では、電線の許容電流が、その部分を通じて供給される電気使用機械器具の定格電流の合計以上であること(第148条第1項第二号)と、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流が許容電流以下であること(同項第五号)が決まっています。

電圧降下も見ますか

見ます。電線の太さは、許容電流のほかに電圧降下でも決まり、太い方を使います。電圧降下は電圧降下の計算で求められます。

短時間だけ流す電流にも使えますか

使えません。第146条第2項は「短時間の許容電流についてはこの限りでない」としています。

計算結果の扱い

出典

許容電流を計算する