電線管に収める本数で決まる、146-4表の電流減少係数です。
絶縁電線を、合成樹脂管・金属管・金属可とう電線管・金属線ぴに収めて使うときは、146-3表で求めた値に、さらに 146-4表の電流減少係数を掛けます(電技解釈 第146条第2項第二号ロ)。同じ管に収める電線が多いほど、係数は小さくなります。
| 同一管内の電線数 | 電流減少係数 | 単線 2.0 mm・ビニル・30 ℃ |
|---|---|---|
| 3以下 | 0.70 | 24.5 A |
| 4 | 0.63 | 22.0 A |
| 5又は6 | 0.56 | 19.6 A |
| 7以上15以下 | 0.49 | 17.1 A |
| 16以上40以下 | 0.43 | 15.0 A |
| 41以上60以下 | 0.39 | 13.6 A |
| 61以上 | 0.34 | 11.9 A |
右の列は、表の許容電流 35 A に電流減少係数を掛けた値です(このページを作るときに計算)。
低減率と電流減少係数
電技解釈の字は「電流減少係数」です。ケーブルの許容電流の規格(日本電線工業会規格 JCS 0168-2)では、気中や暗渠にケーブルを何条も並べるときの係数を「低減率」と呼んでいます(付録2 気中及び暗渠多条布設の場合の低減率)。絶縁電線を管に収めるときに掛けるのは、146-4表の電流減少係数です。
例: 直径 1.6 mm を 3 本と 4 本
直径 1.6 mm の軟銅線(表の値 27 A)を周囲温度 30 ℃ で 1 本の管に収めると、3 本なら 27 × √((60 − 30) ÷ 30) × 0.70 = 18.900 → 18.9 A、4 本なら 27 × √((60 − 30) ÷ 30) × 0.63 = 17.010 → 17.0 A です。周囲温度が 40 ℃ なら、4 本で 13.8 A まで下がります。電線を 1 本追加すると係数の段が替わることがあるので、本数を数えてから入力します。
本数の数え方
146-4表は「同一管内の電線数」だけで係数を決めています。中性線や接地線を数えるかは、電技解釈には書いてありません。工事の仕様書や内線規程で確かめてください。
電流減少係数を掛けない場合
第146条第2項第二号ロのただし書は、次の場合には電流減少係数を掛ける決まりが「この限りでない」としています。
- 第148条第1項第五号ただし書: 低圧幹線に電動機等がつながるときの、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の決まり(電動機等の定格電流の合計の3倍に他の電気使用機械器具の定格電流の合計を加えた値以下・それが許容電流の2.5倍を超えるときは2.5倍以下など)
- 第149条第2項第一号ロ: 低圧分岐回路の電線を、149-1表の中欄の太さの軟銅線か、これと同等以上の許容電流のあるものにする決まり(定格電流 20 A 以下の配線用遮断器なら直径 1.6 mm など)
- 第149条第2項第二号イ: 電動機等だけに至る低圧分岐回路の過電流遮断器の定格電流を、負荷側の電線の許容電流の2.5倍(第33条第4項の過電流遮断器は1倍)以下にする決まり
このほかの場面では、管に収めて使う絶縁電線の許容電流は、電流減少係数を掛けた値です(第146条第2項第二号ロ)。