説明

ボイラー効率の計算のよくある質問

ボイラー効率の計算で迷いやすい所と、計算の前提です。

給水量で計算してもよいですか

香川県の指針は、実蒸発量の代わりに給水量からブロー量を差し引いた値を用いてもよいとしています。J-Net21 は、実蒸発量は実際に発生した蒸気量で、ボイラーへの給水量ではないと書いています。給水量をそのまま入力すると、ブローの分だけ効率が高めに計算されます。環境省の算定シートの例では、給水量 2,632 kg/h・連続ブロー率 5 % で、ブローが 132 kg/h、発生蒸気量が 2,500 kg/h です。

蒸発倍率とは何ですか

燃料 1 単位あたりの蒸気の量です。このアプリは実際蒸発量 ÷ 燃料消費量(kg/L・kg/m³N・kg/kg)で表示します。J-Net21 は、燃料使用量に対するボイラー給水量の比率を蒸発倍率と呼び、時間・日・月単位でグラフにする方法を勧めています。蒸気圧力などの発生条件や給水源を変えなければ、蒸発倍率はボイラー熱効率の傾向と一致するとしています。燃料消費量と給水量は多くのボイラーで標準的に計測できるので、時間・日・月単位の管理方法として勧めています。

カタログのボイラー効率と合いません

日本産業機械工業会の蒸気ボイラ性能表示ガイドラインは、表示する効率の条件を給水温度 20 ℃・給気温度 20 ℃・運転圧力は最高使用圧力の 80 % の圧力としています(貫流ボイラは給水温度 15 ℃・給気温度 35 ℃)。測定は JIS B 8222(陸用ボイラ 熱勘定方式)に準拠し、表示との差は ±1 ポイント以下です。二級ボイラー技士の公表問題(令和8年10月掲載 問3)のとおり、蒸気の発生に要する熱量は蒸気圧力・蒸気温度・給水温度で異なります。J-Net21 は、煤や未燃分が伝熱面の外側に、給水中のスケール分が内側に付くと、運転時間とともに熱効率が下がる傾向があると書いています。

空気比も見た方がよいですか

香川県の指針は、燃焼用の空気を必要最小限にして排ガスが持ち去る熱を減らす対策(空気比の管理)を挙げ、排ガス中の酸素濃度から 空気比 = 21 ÷(21 − 酸素濃度 %)で求めるとしています(酸素濃度 3.8 % なら 1.22)。指針は、基準空気比の範囲内(通常は 1.2〜1.3 程度)であれば、対策が実施されていると判断するとしています。効率が下がったときに、原因を探す手がかりになります。

蒸気の圧力は何を入力しますか

ボイラーの圧力計の読み(ゲージ圧・MPa)です。アプリが標準大気圧 0.101325 MPa を加えて絶対圧にします。蒸気表の圧力(絶対圧)で入力するときは、「詳しい設定」で圧力の表し方を絶対圧にします。

計算結果の扱い

出典

ボイラー効率を計算する