説明

燃料の低位発熱量(A重油・灯油・都市ガス)

ボイラー効率の計算に使う燃料の低位発熱量と、量の単位です。

香川県の指針の式の H は燃料の低位発熱量です。二級ボイラー技士の公表問題(令和8年10月掲載 問3)も、「ボイラー効率を算定するときの液体燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる」を適切な記述としています。

低位発熱量と高位発熱量

燃料を燃やすと、燃料の中の水素と水分から水蒸気ができます。その水蒸気の潜熱まで含めた発熱量が高位発熱量(総発熱量)、含めない発熱量が低位発熱量(真発熱量)です。公表問題(令和8年10月掲載 問21)は「低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう」を適切な記述とし、令和8年4月掲載の問21 は「総発熱量と真発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる」を適切な記述としています。

燃料の標準値(低位発熱量)

日本産業機械工業会の蒸気ボイラ性能表示ガイドラインは、効率表示に使う燃料発熱量として、日本ボイラ協会の「JBAS-R3:2016 中小型汎用ボイラの効率表示に使用する燃料の標準値」の値を挙げています。

燃料発熱量単位
灯油34.8MJ/L
A重油36.7MJ/L
ハイカロリーA重油37.4MJ/L
都市ガス 13A40.6MJ/m³N
プロパン93.7MJ/m³N

標準値は効率表示のための値です。燃料の納入元が示す低位発熱量があれば、それを使います。

高位発熱量で計算すると効率は小さくなる

環境省の算定シートは、都市ガス 13A の低位発熱量を 40.6 MJ/m³、高位発熱量を 44.8 MJ/m³ としています。同じ運転の数(実際蒸発量 2,500 kg/h・h″ 2,773.04 kJ/kg・給水温度 25 ℃・186.7 m³N/h)で計算すると、低位発熱量では 88.0 %、高位発熱量では 79.8 % です。効率の値を比べるときは、どちらの発熱量で計算したかをそろえます。

燃料の量の単位

ガイドラインは、燃料消費量を液体燃料は L/h、気体燃料は m³N/h で表し、気体燃料は標準状態(0 ℃・大気圧)の体積に換算するとしています。ボイラー技士の公表問題は、重油を kg と MJ/kg で扱っています。燃料消費量と低位発熱量は、同じ量の単位(L と MJ/L・m³N と MJ/m³N・kg と MJ/kg)にそろえます。計算の画面の「燃料の単位」を替えると、2つの欄の単位が一緒に替わります。

出典

ボイラー効率を計算する