説明

ブロック塀の数量計算の例(高さ・段数・厚さ)

塀の長さと段数から、ブロックとセメント・砂の量を求める例です。

高さと段数

ブロック1段の高さは、モデュール寸法の高さ 200 mm(ブロック 190 mm+目地 10 mm)= 0.2 m です。このアプリの「積む高さ」には、ブロックを積む部分の高さ(段数 × 0.2 m)を入力します。

全国建築コンクリートブロック工業会のガイドブック 設計者編の表3は、ブロック塀の高さを、基礎の地上部の高さ 5 cm と笠木部分の高さ 10 cm に、ブロック段数 × 20 cm を加えて計算しています。

段数ブロックの部分塀の高さ
5 段1.0 m1.15 m
6 段1.2 m1.35 m
7 段1.4 m1.55 m
8 段1.6 m1.75 m
9 段1.8 m1.95 m
10 段2.0 m2.15 m

計算の例

3つの例を、表の所要量で計算しました(セメントは 25 kg 袋)。

例ブロックセメント砂
長さ 10 m・6段(1.2 m)・120 mm156 個8 袋
199.2 kg
0.360 m³
長さ 15 m・10段(2.0 m)・150 mm390 個30 袋
726.0 kg
1.500 m³
花壇の周り 6 m・2段(0.4 m)・100 mm32 個2 袋
31.4 kg
0.072 m³

6段の塀は、塀の高さが 1.35 m です。2 m 以下なので、標準仕様書の厚さは 120 mm です。10段の塀は 2.15 m で 2 m を超えるので、150 mm です。どちらも高さ 1.2 m を超えるので、控壁が要ります(建築基準法施行令 第62条の8)。控壁の分は、この数量に含みません。

花壇の周り 6 m・2段は、面積 2.4 m² × 13 = 31.2 個を切り上げて 32 個 です。

塀の高さと厚さの決まり

建築基準法施行令 第62条の8は、補強コンクリートブロック造の塀について、次のことを決めています(国土交通省「ブロック塀等の点検のチェックポイント」の項目)。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版は、特記が無ければ、塀に用いるブロックの正味厚さを、塀の高さが 2 m 以下なら 120 mm、2 m を超えるなら 150 mm としています(8.3.2)。このアプリは数量だけを計算し、塀の構造が決まりに合うかは判定しません。塀の高さ・厚さ・控壁・基礎・配筋は、設計者・監理者が確認してください。

積む日数と打止め

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版は、1日の積上げ高さの上限を 1.6 m 程度としています(8.2.7)。10段(2.0 m)の塀は、2日以上に分けて積みます。縦目地の空洞部の充填は、1日の作業終了時の打止め位置を、ブロックの上端から 5 cm 程度の下がりとします(8.2.8)。

数量に含まない物

このアプリの数量に、基礎・控壁・笠木と鉄筋は含みません。公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版は、特記が無ければ、塀の交差部と控壁に型枠状ブロックを使い、空洞部にコンクリートを充填するとしています(表8.3.1)。

塀の基礎・控壁等は、標準仕様書の5章(鉄筋工事)と6章(コンクリート工事)によります(8.3.1)。基礎のコンクリートと鉄筋、控壁の型枠状ブロックと充填コンクリート、笠木は、このアプリの数量とは別に積算します。

塀と花壇の数量は、帳壁の表で計算した目安です。標準仕様書は、特記が無ければ、帳壁と塀に同じ空洞ブロック C(16) を使い、同じ積み方で積むとしています(8章3節)。

出典

ブロックの個数とセメント・砂を計算する