説明

曲げの伸び補正値(伸び値)の求め方と外側寸法加算法

伸び補正値 α は、曲げた後の外側寸法の合計と曲げる前の長さの差です。

このアプリで計算する

板厚・曲げ半径・曲げ角度か、外寸と伸び補正値から、曲げの展開長(mm)

外側寸法加算法

外側寸法加算法は、製品の外側寸法(外寸)を加えて、伸び補正値 α を引いて展開長を求める方法です。出典は、分かりやすく精度が高いので実務で多用されている実践的な方法としています。L 形なら展開長 = a + b − α です。

例えば縦横 100 mm の L 形で、伸び補正値を 1.74 mm とすると、展開長は 100 + 100 − 1.74 = 198.26 mm です。

伸び補正値の求め方(試し曲げ)

伸び補正値 α は、曲げる前の展開長と、曲げた後の外側寸法の合計の差です。

出典の例は、板厚 1 mm・90 mm × 200 mm の鋼板を 90° に曲げたとき、縦 100.87 mm・横 100.87 mm になった場合です。縦横の合計は 201.74 mm で、曲げる前の 200 mm との差 1.74 mm が伸び補正値です。伸び補正値の画面の「求めるもの」で「伸び補正値 α」を選ぶと、この計算をします。

伸び補正値が変わる条件

伸び補正値は、曲げ角度・材質・板厚・曲げダイの V幅によって違い、各工場で実際に加工してデータを持っているのが一般的です。板厚や材質のばらつき、曲げ方向がロール目に対して直角か平行かでも変わります。

出典の伸び補正値表は、ボトミング加工(底突加工)の 90°曲げの値で、参考値です。表から4つだけ挙げます。

材質板厚(mm)V幅α(mm)
SPCC1.061.74
SPCC1.6102.80
SUS1.061.88
AL1.061.48

鋭角曲げ・鈍角曲げは 90°曲げと伸び補正値が違います(出典の第4回に SPCC の 45°・60°・120°・135° の参考値があります)。角度の違う曲げが混じる形は、曲げごとの伸び補正値を確かめてください。

板厚と推奨 V幅

V幅は板厚ごとに推奨値があります(第3回)。

板厚 t(mm)推奨 V幅
0.5~2.66t
3.1~88t
9~1010t
12以上12t

第5回の練習問題では、SPCC・板厚 1.6 mm から V = 6t = 6 × 1.6 = 9.6 とし、大きめの V幅 10 を選んで、表の交差する値から伸び値 2.80 を読んでいます。

出典

このアプリで計算する

板厚・曲げ半径・曲げ角度か、外寸と伸び補正値から、曲げの展開長(mm)