外側寸法を全部加え、伸び補正値を曲げ回数分引きます。
板厚・曲げ半径・曲げ角度か、外寸と伸び補正値から、曲げの展開長(mm)
コの字曲げ・Z曲げ・ハット曲げの式
外側寸法加算法で曲げが2か所以上ある形は、外側寸法を全部加え、伸び補正値 α を曲げ回数分引きます(第4回)。
- コの字曲げ: a + b + c − 2α
- Z曲げ: a + t + b + c − 2α(a は内側寸法なので板厚 t を加えて外側寸法にします)
- ハット曲げ: a + d + b + 2t + d + c − 4α(b は内側寸法なので両側の板厚を加え、d は2回加えます)
伸び補正値の画面では、外側寸法を曲げの順に1行ずつ入力します。内側寸法の面は板厚を加えた数を入力してください。
例: 箱の展開寸法(第5回 練習問題 3)
SPCC・板厚 1.6 mm・外寸 150 × 100・フランジの高さ 40 mm の箱で、伸び値は 2.80 です。出典の計算は次のとおりです。
- 注1(150 の方向の展開長・曲げ2か所): 40 + 150 + 40 − 2 × 2.8 = 224.4 mm
- 注2(100 の方向の展開長・曲げ2か所): 40 + 100 + 40 − 2 × 2.8 = 174.4 mm
- A = 150 − 2 × 1.6 = 146.8 mm・B = 100 − 2 × 1.6 = 96.8 mm
- 注3(切り欠きの寸法・突き合わせ部が板厚分出る・曲げ1か所): 40 + 1.6 − 2.8 = 38.8 mm((174.4 − 96.8) ÷ 2 でも 38.8 mm)
- 注4(穴までの寸法・曲げ1か所): 40 + (150 − 25 − 50 − 50) − 2.8 = 62.2 mm
計算の画面に外側寸法 40・150・40 と伸び補正値 2.8 を入力すると、注1 と同じ 224.4 mm を表示します。
曲げ線の位置(片伸び)
展開図の曲げ線の位置は、外寸から α の半分を引いた値です。この α/2 を片伸びといいます(第7回)。両側が曲げの面は、両側の片伸びを引いて 外寸 − α です。曲げ線は外形の加工には要りませんが、曲げ加工でパンチの位置を示します。
L 形 100・100・α 1.74 なら、端から曲げ線までは 100 − 1.74 ÷ 2 = 99.13 mm です。コの字 40・150・40・α 2.8 なら、端から 38.6 mm・曲げ線の間 147.2 mm・端まで 38.6 mm で、合計は展開長と同じ 224.4 mm です。伸び補正値の画面は、それぞれの行の下にこの長さを表示します。
出典
- アマダ 板金加工の基礎講座Ⅱ 箱物展開 第4回 平行曲げの展開長: コの字曲げ・Z曲げ・ハット曲げの展開長の式
- アマダ 板金加工の基礎講座Ⅱ 箱物展開 第5回 箱物の展開長: 練習問題 3 の注1〜注4 の計算
- アマダ 板金加工の基礎講座Ⅱ 箱物展開 第7回 曲げ線寸法: 曲げ線の位置(外寸 − 1/2α・片伸び)
板厚・曲げ半径・曲げ角度か、外寸と伸び補正値から、曲げの展開長(mm)