q = q0 × K の q0 は平積の容量、K はバケット係数です。
バケット容量・作業効率・サイクルタイムから1時間の作業量
1サイクル当たりの掘削積込量 q
関東森林管理局の「第2編 林道」は、1サイクル当たりの掘削積込量を q = q0 × K で求めます。q0 は平積標準バケット容量(m³)、K はバケット係数で、値は 0.98 です。資料には3つの規格の q が書かれていて、どれも q0 × 0.98 を小数第2位に四捨五入した値です。
| 山積 m³ | 平積 q0 m³ | q0 × 0.98 | q m³ |
|---|---|---|---|
| 0.28 | 0.20 | 0.196 | 0.20 |
| 0.45 | 0.35 | 0.343 | 0.34 |
| 0.80 | 0.60 | 0.588 | 0.59 |
高知県の標準歩掛の小型バックホウ掘削設計(機種規格 0.04 m³)も、q を 0.04 × 0.98 = 0.039 ≒ 0.04 m³ としています。このアプリも、入力したバケット容量に K を掛けて同じ桁に四捨五入するので、表の q と同じ値になります。
山積と平積の違い
バックホウの規格は「山積 0.45 m³(平積 0.35 m³)」のように、山積の容量に平積の容量を添えて書かれます。同じバケットでも、平積のほうが小さい数です。関東森林管理局の「第2編 林道」の式では、q0 に平積標準バケット容量を使います。
山積の値を q0 に使うと、q を大きく見積もります。山積 0.45 m³(平積 0.35 m³)の機械で山積の 0.45 を入力すると、q は 0.44 m³ になり、平積から求めた 0.34 m³ の約 1.3 倍です。180° 旋回・砂・砂質土・普通の Vs は 22.7 m³/h ではなく 29.4 m³/h になります。
規格の選び方(関東森林管理局の「第2編 林道」)
同じ資料の機種の選定では、掘削(床掘)と掘削・積込のバックホウ(排出ガス対策型・クローラ型)を、山積 0.45 m³(平積 0.35 m³)が小規模、山積 0.80 m³(平積 0.6 m³)が標準としています。小規模は作業量の少ない工事等に、標準は 10,000 m³ 未満でオープンカット及び小規模以外に適用します。狭い掘削箇所に機械が進入して作業をしなければならない場合は、機械の全幅等を考慮して規格を選定することができる、とされています。
バケット係数を変えるとき
このアプリは、バケット係数の欄が空欄のとき 0.98 で計算します(計算の画面の「詳しい設定」)。発注者の歩掛で別の値が決まっているときは、その値を入力します。入力できるのは 0 より大きく 2 以下の数値です。
出典
バケット容量・作業効率・サイクルタイムから1時間の作業量