説明

雨樋の受け金物(金具)の間隔と数

雨樋の受け金物の取付け間隔と、長さから数を出す方法です。

雨樋を受ける金物(とい受金物)の材種・形状・取付け間隔は、特記によります。特記がなければ、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の表 13.5.2 により、溶融亜鉛めっきを行った物とします。メーカーの資料では、受金具・支持具とも呼びます。

といの種類取付け間隔
表面処理鋼板及び硬質塩化ビニル雨どい
軒どい1.0 m 以下
たてどい及び横走り管1.2 m 以下
配管用鋼管及び硬質ポリ塩化ビニル管
たてどい及び横走り管2 m 程度

ただし、多雪地域の場合、軒どいの取付け間隔は 0.5 m 以下とし、適用は特記によります。配管用鋼管の屋内のたてどいは、階高が 4.5 m 以下ならスラブごとに受け、階高が 4.5 m を超えるなら中間を 4 m 以下の間隔で受けます。

とい受金物は、とい径が 100 mm 以下(軒どいは 120 mm 以下)なら市販品、それを超えるものは 25 × 4.5 mm 以上です。表面処理鋼板及び硬質塩化ビニル雨どいの欄の「超えるもの」は、表面処理鋼板だけに当てます。足金物は市販品です。

積雪と風(メーカーの資料)

積水化学の資料「雪に対する設計のポイント」は、支持具のピッチを、その地方の垂直最深積雪量で分けています。一般地域(30 cm 未満)は 600 mm 以下、中雪地域(30〜50 cm)は 450 mm 以下、多雪地域(50〜100 cm)は 300 mm 以下、豪雪地域(100 cm 以上)はメーカーへの相談です。中雪・多雪・豪雪地域では、屋根面に雪止めを付けます。

軒先の入り隅部や谷間、北側や西側の軒先のように雪がたまりやすい所は、支持具の間隔を狭くします。風の強さは、台風の進路にある地域の中でも、岸辺・崖の上・山間部の谷間などの環境や建物の高さで違います。風圧力による軒樋の脱落を考えて、支持具のピッチと位置を決めます(同じ資料の「風に対する設計のポイント」)。

計算の画面の「間隔を入れる」に、特記やメーカーの施工説明書の間隔を入れると、その間隔で数を出します。

長さから数を出す

長さを決まった間隔以下で受けるには、両端に1つずつ置き、間を等しく割ります。間の数は 長さ ÷ 間隔 を切り上げた数で、金物はそれより1つ多くなります。

数 = ⌈長さ ÷ 間隔⌉ + 1 ⌈ ⌉: 切り上げ

例: 10 m の軒樋を 1.0 m 以下で受けるなら、⌈10 ÷ 1.0⌉ + 1 = 11 個です。10.5 m なら ⌈10.5⌉ + 1 = 12 個で、間隔は 0.95 m です。多雪地域の 0.5 m 以下なら、10 m で 21 個です。縦樋 6 m を 1.2 m 以下で受けるなら、⌈6 ÷ 1.2⌉ + 1 = 6 個です。

この数には、落とし口・継手・曲がりのまわりに足す金物は入っていません。金物の位置と足し方は、特記とメーカーの施工説明書で確かめてください。

出典

雨樋の計算をする