流れの長さは水平の長さ×勾配係数、隅棟は水平の長さ×隅棟の伸び率で出します。
流れ・水平の長さ・隅棟
流れの長さは、屋根面を軒先から棟まで斜めに測った長さです。水平の長さ(x)は、同じ所を伏図で軒と直角に測った長さで、寄棟なら三角の面の軒の長さの半分です(隅棟が伏図で 45° のとき)。隅棟は寄棟で棟の端から軒の角へ下る線、谷は2つの屋根面が谷の形に出会う線(L字の屋根の入隅など)です。
式
旭ファイバーグラスの資料の式です(x=軒の長さ×1/2)。
4寸で x = 3 m なら、流れの長さは 3 × 1.077 = 3.231 m、隅棟の長さは 3 × 1.470 = 4.410 m、高さ(立ち上がり)は 3 × 0.4 = 1.200 m です。軒の出まで含めた x を入れると、軒先までの流れの長さになります。
積算の例(アイジー工業)
アイジー工業の改修の施工マニュアルの「積算方法」の例は、3.5寸勾配で、下屋 12,000 × 7,000 mm の上に 2階の寄棟 5,500 × 4,000 mm(棟 1,500 mm)がのった屋根です。3.5寸の勾配係数は 1.059、隅棟の伸び率は 1.457 です。
| 部分と式 | 長さ |
|---|---|
| ケラバ(下屋) 3,500 × 1.059 × 4本 | 14,826 mm |
| 隅棟(2階の寄棟) 2,000 × 1.457 × 4本 | 11,656 mm |
| 棟(2階) 1,500 | 1,500 mm |
| 棟(下屋) 3,705 × 2本 | 7,410 mm |
| 棟・隅棟の合計 | 20,566 mm |
ケラバの水平の長さは下屋の奥行 7,000 mm の半分の 3,500 mm、隅棟の水平の長さは寄棟の奥行 4,000 mm の半分の 2,000 mm です。例の「ケラバの長さ=14,826mm」「棟・隅棟の長さ=20,566mm」と同じになります。
立面図の高さから
立面図で軒先から棟までの高さが分かるときは、流れの長さ = 高さ × 立面図用係数(アイジー工業)で出せます。4寸で高さ 1.2 m なら 1.2 × 2.693 = 3.232 m です。水平の長さは 1.2 ÷ 0.4 = 3.000 m で、ここから隅棟の長さも出ます。
水平の長さ 3 m から出した 3.231 m と小数3桁目が違うのは、どちらも小数3桁に丸めた係数を掛けているためです。