屋根の面積は、伏図の面積に勾配係数を掛け、0.5 m² を超える開口を差し引いて出します。
葺き上げ面積
国土交通省の公共建築数量積算基準は、金属の屋根(第5編 第2章 第2節 3(7)4))と、瓦・スレートの屋根(同(13)1))の主仕上の数量を、同じ決め方にしています。瓦・スレートの屋根の文です。
原則として軒先等までの設計寸法による面積から、天窓等の内法寸法による開口部の面積を差し引いた葺上げ面積を数量とする。ただし、開口部の面積が1か所当たり0.5㎡以下のときは、その主仕上の欠除はないものとする。
葺き上げ面積は、軒先までの屋根の面(斜めの面)の面積です。伏図(真上から見た図)の面積ではありません。
伏図の面積 × 勾配係数
流れの長さ = 水平の長さ × 勾配係数 なので、屋根の面を軒と平行な細い帯に分けると、どの帯も伏図の上の帯の勾配係数倍の広さです。切妻・寄棟・片流れのどの形でも、屋根の面が全部同じ勾配なら、軒先までの伏図の面積に勾配係数を掛けると屋根の面積になります。
例えば軒の出を含めた伏図が 10 m × 6 m・4寸の屋根は、60.00 m² × 1.077 = 64.62 m² です。切妻でも寄棟でも同じです。伏図の面積は軒先までで測ります。外壁の線で測った面積に掛けると、軒の出の分だけ少なくなります。
勾配の違う屋根
大屋根と下屋のように勾配が違うときは、勾配ごとに伏図の面積を分けて掛け、足します。4寸の大屋根が伏図 60 m²、2寸の下屋が伏図 12 m² なら、64.62 m² + 12 × 1.020(12.24 m²)= 76.86 m² です。この計算の面積のタブでは、屋根を1行ずつ入れると足します。
開口の差し引き
天窓などの開口は、内法の面積が1か所 0.5 m² を超える物だけ差し引きます。0.5 m² ちょうどは差し引きません(「以下」)。開口の面積も小数2桁にしてから見るので、0.504 m² は 0.50 m² で差し引かず、0.505 m² は 0.51 m² で差し引きます。
4寸・伏図 60 m² の屋根に 0.50 m² と 0.51 m²・0.76 m² の天窓があるときは、差し引くのは 0.51 m² と 0.76 m² の 1.27 m² で、屋根の面積は 64.62 m² - 1.27 m² = 63.35 m² です。
数の丸めと内訳書の数量
同じ積算基準の第1編 総則(6)は「端数処理は、四捨五入とする」「長さ、面積、体積及び質量は小数点以下第2位とする。また、計測・計算過程においても小数点以下第2位とすることができる」、(7)は「工事費内訳書の数量は、原則として小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位とする。ただし、100以上の場合は整数とする」としています。
この計算は面積を小数2桁で出し、計算の内訳に内訳書の数量も書きます。64.62 m² は 64.6 m²、211.80 m² は 212 m² です。
坪
千葉県勢要覧の度量衡換算表では、1平方メートルは 0.30250坪です。この計算は m² × 0.3025 で坪を出します(1坪 ≒ 3.3058 m²)。64.62 m² は 19.55 坪です。
坪は計量法の法定計量単位ではないので、取引や証明に使う数量は m² で書きます(計量法 第8条)。坪は目安として使ってください。