改正前の規則の近似式で求めた値も、内容積の計算に使えます。
胴の内径・長さと鏡板の形・枚数から、円筒タンクの内容積(L・m³)
改正前の計算方法・CAD・実測値も使える
平成13年の省令改正(平成13年3月30日総務省令第45号)で、規則 第2条は、容易にその内容積を計算し難いタンクは内容積の近似計算、それ以外のタンクは通常の計算方法によることになりました。
消防危第42号は、胴・鏡板に分けて計算する方法を示したうえで、「改正前の危険物の規制に関する規則第2条第1号イ及びロ並びに第2号イの計算方法により求められた値、CAD等により計算された値又は実測値を活用し内容積を計算して差し支えないこと。」としています。
改正前の近似式(円筒型タンク)
V = πr² × (ℓ + (ℓ1 + ℓ2) ÷ 3)
- r: 胴の半径
- ℓ: 胴の長さ
- ℓ1・ℓ2: 両端の鏡板の張り出しの長さ
三原市危険物規制事務審査基準の別添図2「平成13年省令改正以前の規則第2条による計算方法」にある円筒型タンクの式です。πr² × ℓ1 ÷ 3 は、底面が胴の断面で高さが ℓ1 の円すいの体積と同じ形の式です。
三原市の例で2つの式を比べる
上下とも10%皿形・内径 2,600 mm・胴の長さ 3,100 mm・鏡板の高さ 504 mm(0.194 × 2,600 = 504.4 mm)のタンクです。
| 部分 | 改正前の近似式 | 消防危第42号の式 |
|---|---|---|
| 胴 | 16.459 m³ | 16.459 m³ |
| 鏡板1枚 | 0.892 m³ | 1.739 m³ |
| 内容積 | 18.243 m³ | 19.937 m³ |
近似式の内容積 18.243 m³ を小数第2位にすると 18.24 m³ で、審査基準の例の 18.24 ㎥ と同じです。消防危第42号の式では 19.937 m³ で、差は 1.695 m³ です。胴は同じで、差は10%皿形の鏡板の分です。
どちらの値を使うかは、所轄の消防本部の審査基準に合わせます。このアプリの計算結果は、消防危第42号の別添1 第2 の胴と鏡板の式の値です。
出典
- 消防庁 消防危第42号「タンクの内容積の計算方法について」(平成13年3月30日・消防庁危険物保安室長): 前文(規則第2条の改正)・記2 なお書き(改正前の計算方法・CAD・実測値)・別添1 第2 2(1)①
- 三原市消防本部「三原市危険物規制事務審査基準」第2章 第7 タンクの容量計算: p.70 内容積 V1 の例・p.77 別添図2 ②円筒型タンク
- 危険物の規制に関する規則(昭和34年総理府令第55号)第2条・第3条(e-Gov 法令検索): 第2条(近似計算・通常の計算方法)
胴の内径・長さと鏡板の形・枚数から、円筒タンクの内容積(L・m³)