説明

熱貫流率の計算例(RC造・鉄骨造・木造・非住宅の壁)

資料に載っている熱貫流率の計算例を、このアプリで計算して並べました。

このアプリで計算する

層の厚さと熱伝導率から熱貫流率(U値)

資料の計算例とこのアプリの計算結果

建築研究所・国土交通省・住宅生産団体連合会の資料の例です。どの例も、このアプリの熱貫流率は資料の値と同じです。熱貫流抵抗は、表面熱伝達抵抗を含む値です。

計算例熱貫流抵抗熱貫流率資料の値
非住宅の外壁(建築研究所の例題)1.0190.9810.981
RC 造の屋根(外断熱)2.4160.4140.414
RC 造の外壁(内断熱)1.8260.5480.548
鉄骨造の外壁(断熱部分)3.0450.3280.328
鉄骨造の天井2.8120.3560.356
鉄骨造の床(床裏等)3.5750.2800.280
鉄骨造の外気に接する床2.8220.3540.354
木造の外壁の一般部(通気層等)2.9830.3350.335
木造の外壁の熱橋部(柱・間柱・通気層等)1.0950.9130.913

熱貫流抵抗の単位は m²·K/W、熱貫流率の単位は W/(m²·K) です。下の表の厚さは mm、λ は W/(m·K)、熱抵抗は m²·K/W です。

非住宅の外壁(建築研究所の例題)

出典は建築研究所「壁の熱貫流率の算出方法について」(最終更新日 2020/4/1)の1〜2ページ <例題>・表1です。部位は「外壁(外気に直接接する)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.110
せっこうボード80.220.036
非密閉中空層--0.090
押出法ポリスチレンフォーム 保温板 1種250.0400.625
コンクリート1501.60.094
セメント・モルタル251.50.017
タイル101.30.008
Rse(外気側)--0.040
熱貫流抵抗1.019

熱貫流率 0.981 W/(m²·K)(資料の値 0.981)

鉄筋コンクリート造の屋根と外壁

RC 造の屋根(外断熱)

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄筋コンクリート造 共同住宅版」(令和8年3月版)のPDF 17ページ 部位熱貫流率計算-1です。部位は「屋根(外気に直接接する)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.090
コンクリート1801.6000.113
硬質ウレタンフォーム断熱材2種1号500.0232.174
Rse(外気側)--0.040
熱貫流抵抗2.416

熱貫流率 0.414 W/(m²·K)(資料の値 0.414)

RC 造の外壁(内断熱)

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄筋コンクリート造 共同住宅版」(令和8年3月版)のPDF 16ページ 部位熱貫流率計算-2です。部位は「外壁(外気に直接接する)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.110
吹付硬質ウレタンフォームA種1H400.0261.538
コンクリート2201.6000.138
Rse(外気側)--0.040
熱貫流抵抗1.826

熱貫流率 0.548 W/(m²·K)(資料の値 0.548)

RC 造の外壁のコンクリート 220 mm の熱抵抗は 0.220 ÷ 1.600 = 0.1375 で、資料の表は四捨五入した 0.138 です。

鉄骨造の外壁・天井・床

鉄骨造の外壁(断熱部分)

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄骨造 住宅版」(令和8年8月版)のPDF 13ページ 外壁1(W-1)です。部位は「外壁(外気に直接接する)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.110
高性能グラスウール断熱材GWHG16-381000.0382.632
密閉中空層(数値の加算をしない)--0.000
ALCパネル500.1900.263
Rse(外気側)--0.040
熱貫流抵抗3.045

熱貫流率 0.328 W/(m²·K)(資料の値 0.328)

鉄骨造の天井

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄骨造 住宅版」(令和8年8月版)のPDF 16ページ 天井(R-1)です。部位は「天井(小屋裏等)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.090
高性能グラスウール断熱材GWHG16-381000.0382.632
Rse(外気側)--0.090
熱貫流抵抗2.812

熱貫流率 0.356 W/(m²·K)(資料の値 0.356)

鉄骨造の床(床裏等)

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄骨造 住宅版」(令和8年8月版)のPDF 19ページ 床(F-1)です。部位は「床(床裏等)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.150
天然木材120.1200.100
パーティクルボード200.1670.120
ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材 2号1100.0363.056
Rse(外気側)--0.150
熱貫流抵抗3.575

熱貫流率 0.280 W/(m²·K)(資料の値 0.280)

鉄骨造の外気に接する床

出典は国土交通省「住宅の省エネルギー基準と外皮性能の評価方法 2026 鉄骨造 住宅版」(令和8年8月版)のPDF 21ページ 外気に接する床(F-2)です。部位は「床(外気に直接接する)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.150
高性能グラスウール断熱材GWHG16-381000.0382.632
Rse(外気側)--0.040
熱貫流抵抗2.822

熱貫流率 0.354 W/(m²·K)(資料の値 0.354)

鉄骨造の外壁の 0.328 は断熱部分の熱貫流率 Ug です。資料は、熱橋部分の補正熱貫流率 Ur = 0.22(表 7)を加えて、一般部の熱貫流率を 0.328 + 0.22 = 0.548 としています。

木造の外壁(一般部と熱橋部)

木造の外壁の一般部(通気層等)

出典は一般社団法人 住宅生産団体連合会「建築物省エネ法 省エネ基準に基づく省エネ計算 演習事例 計算結果 及び 添付資料 1」(令和2年度 第1版・国土交通省のホームページに掲載)のPDF 12ページ 部位熱貫流率-3(壁・一般部)です。部位は「外壁(通気層等)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.110
グラスウール断熱材 高性能品 HG16-381050.0382.763
Rse(外気側)--0.110
熱貫流抵抗2.983

熱貫流率 0.335 W/(m²·K)(資料の値 0.335)

木造の外壁の熱橋部(柱・間柱・通気層等)

出典は一般社団法人 住宅生産団体連合会「建築物省エネ法 省エネ基準に基づく省エネ計算 演習事例 計算結果 及び 添付資料 1」(令和2年度 第1版・国土交通省のホームページに掲載)のPDF 12ページ 部位熱貫流率-3(壁・熱橋部)です。部位は「外壁(通気層等)」です。

層厚さ(mm)λ熱抵抗
Rsi(室内側)--0.110
天然木材1050.1200.875
Rse(外気側)--0.110
熱貫流抵抗1.095

熱貫流率 0.913 W/(m²·K)(資料の値 0.913)

木造の外壁は、一般部(断熱部分)と熱橋部(柱・間柱)の熱貫流率を面積比率で平均します。軸組構法で柱・間柱間に断熱する場合の面積比率は、熱橋部分 0.17・断熱部分 0.83 です(住宅の技術情報 第三章第三節 表 4)。0.83 × 0.335 + 0.17 × 0.913 = 0.433 W/(m²·K) で、資料の平均熱貫流率 0.433 と同じです。

出典

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層の厚さと熱伝導率から熱貫流率(U値)