基礎は直方体に分けて体積を合計します。重なる所は1回だけ算入します。
基礎の分け方(積算基準)
公共建築数量積算基準は、基礎を次の4つに分けています(第4編 第1章 第2節(1))。
- 独立基礎: 基礎底面から柱又は基礎梁との接続面までの部分
- 布基礎: 基礎底面から柱又は壁との接続面までの部分
- 基礎梁: 基礎間、基礎梁間又は柱間をつなぐ横架材の内法部分
- 底盤(基礎スラブ): 独立基礎、布基礎、基礎梁等に囲まれた内法部分
体積の取り方は、独立基礎が設計寸法による体積、布基礎と基礎梁が断面積とその長さによる体積、底盤が盤厚と内法面積による体積です(第4編 第2章 第2節 2(1))。このアプリでは、布基礎と基礎梁は「布基礎・梁」、底盤は「土間・スラブ」、独立基礎は「柱・独立基礎」で入力します。
布基礎(逆T字)の数量
布基礎の断面は、下のベース(フーチング)と、その上の立上りでできた逆T字の形がよくあります。断面積は2つの長方形に分けて合計します。このアプリでは、ベースと立上りを「布基礎・梁」の2行にして、同じ長さを入力します。
ベース 幅 0.45 m × 厚さ 0.15 m、立上り 幅 0.15 m × 高さ 0.45 m、長さ 32 m なら、ベースが 0.45 × 0.15 × 32 = 2.16 m³、立上りが 0.15 × 0.45 × 32 = 2.16 m³ で、合わせて 4.32 m³ です。立上りの高さはベースの上面からの高さにし、ベースの厚さと重ねないようにします。
長さの取り方と、交わる所
積算基準は、各部分を躯体の区分の順(基礎・柱・梁・床板・壁…)に計測・計算し、つながる所は「さきの部分」に「あとの部分」が接続するものとして計測・計算するとしています(第4編 第2章 第2節の初めの 2))。交わる所のコンクリートを二重に算入しないための決まりです。
- T字に交わる所は、あとから計測する布基礎の長さを、さきに計測した布基礎の側面までにします。芯の長さのまま合計すると、交わる所を二重に算入します。
- 芯が断面の真ん中を通る同じ断面の布基礎が L字に曲がる角は、両方を芯の長さで合計すると、二重に算入される所と、どちらにも算入されない所が同じ大きさになるので、体積は合います。芯が真ん中にない(偏心した)ときは合わないので、さきの布基礎を端から端まで、あとの布基礎をその側面までの長さで計測します。
ベタ基礎の数量
ベタ基礎は、底盤(基礎スラブ)と立上りに分けます。積算基準の順に、立上りを基礎底面からの高さで布基礎として計算し、底盤を立上りに囲まれた内法面積で計算すると、重なりがありません。
外周の立上りだけの例です。立上り 幅 0.15 m・基礎底面からの高さ 0.55 m・芯の長さの合計 30.6 m(芯々 9.15 m × 6.15 m の外周)と、内法 9.0 m × 6.0 m・厚さ 0.15 m の底盤なら、立上りが 0.15 × 0.55 × 30.6 = 2.5245 で 2.52 m³、底盤が 9 × 6 × 0.15 = 8.10 m³ で、合わせて 10.62 m³ です。
底盤を外周いっぱい(9.3 m × 6.3 m)で計算するときは、立上りを底盤の上面からの高さ(0.40 m)にします。同じ所を二重に算入しなければ体積は同じで、この例では行ごとの四捨五入の違いだけで 10.63 m³ になります。
独立基礎と柱
独立基礎は設計寸法による体積、柱は断面積とその長さによる体積です。1.2 m 角・高さ 0.5 m の独立基礎が 10 か所なら 1.2 × 1.2 × 0.5 × 10 = 7.20 m³、0.6 m 角・高さ 3 m の柱が 4 本なら 0.6 × 0.6 × 3 × 4 = 4.32 m³ です。
柱の長さは、基礎柱なら独立基礎の上面から基礎梁の上面まで、各階柱なら床板の上面から上の階の床板の上面までです(第4編 第1章 第2節(2))。上面に斜面のある独立基礎は直方体ではないので、このアプリで計算できるのは直方体の部分だけです。
出典
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 第4編 第1章 第2節 躯体の区分(p.10〜11)、第4編 第2章 第2節 の初めの 2)・2(1)基礎・(2)柱(p.11〜13)
基準の表や条文は丸ごと載せていません。式と、要る決まりだけを引いています。