故障がない期間の扱いと、時間の集計で間違えやすい点を確認します。
稼働時間と故障回数から平均故障間隔を計算
故障0回でMTBFを0にしない
故障停止回数が0回の場合、稼働時間を0で割ることになるため、このアプリではMTBFもMTTRも数値を表示しません。故障が発生しなかったという記録は有用ですが、その期間の稼働時間を平均故障間隔と断定することはできません。0時間や無限大という値に置き換えず、観測期間と故障なしの事実を記録します。
故障強度率は別の計算です。負荷時間が正で、故障停止時間が0なら、時間の割合は0として計算できます。一方、負荷時間も0の場合は割合の分母がなくなるため、計算できません。
空欄と0時間の違い
空欄は未入力を表し、0時間は時間の合計が0であると確認した値を表します。修復時間の記録がまだ集まっていない場合は、0を入力せず未入力のままにします。稼働時間や修復時間が0で、故障回数が正の場合は、算術上の平均0を表示します。集計境界や時間の記録精度により0になっていないかも確認します。
負の時間や小数の故障回数は使用しません。数値精度の制約として、各欄の上限は9,007,199,254,740,991です。これは保全指標の基準値や設備の運転上限ではなく、アプリが整数を正確に扱える範囲に合わせた入力上限です。
期間が違う平均値を単純平均しない
月別のMTBFをまとめる場合、月ごとのMTBFを合計して月数で割ると、総動作時間を総故障数で割る定義と一致しないことがあります。対象期間の稼働時間と故障停止回数をそれぞれ合計してから計算します。MTTRも同様に、修復時間の合計と故障停止回数を使います。
比較する設備や月で、故障に含める停止の条件や修復時間の記録方法をそろえます。このアプリは集計した実績から平均と割合を計算するもので、故障発生時刻、交換時期、設備の寿命を予測する機能はありません。計算結果に対する一律の合否や推奨値も設けていません。
出典
平均の扱いは総動作時間・総故障数による定義と、図7・2の算定式に基づく説明です。0の扱いと入力上限はアプリの計算上の制約です。
稼働時間と故障回数から平均故障間隔を計算