説明

鉄骨の塗装面積の係数(m²/t)と重さからの略算

重さ(t)に係数(1t当たりの面積)を掛けて、塗装面積を略算します。

略算してよい決まり

公共建築数量積算基準(令和5年改定)の第4編 第4章 第3節「錆止め塗装の計測・計算」は、錆止め塗装の数量を原則として鉄骨部材の表面の面積としたうえで、「錆止め塗装は、適切な統計値又は係数値を用いた略算法によることができる」「必要があるときは、錆止めの数量を鉄骨の質量に対する換算値によることができる」と決めています。重さ1t当たりの塗装面積(m²/t)は、この換算値に当たります。

塗装面積(m²)= 鉄骨の重さ(t)× 係数(m²/t)

断面で係数は大きく違う

係数(1t当たりの塗装面積)は、断面が小さく薄いほど大きくなります。例えば角形鋼管 □-50×50×1.6 は 81.7 m²/t、H形鋼 400×400×13×21 は 13.6 m²/t で、6倍ほど違います。H形鋼 300×150×6.5×9 は 31.7 m²/t です。決まった1つの係数をどの建物にも使うと、細い材の多い建物(母屋・胴縁・ブレースが多い)では少なめに、太い柱の多い建物では多めに出ます。

部材の拾いから係数を出す

同じような建物の係数を作るときは、主な部材を拾って、合計の面積を合計の重さで割ります。計算の画面に部材を打つと、合計の下に「係数」(m²/t)が出ます。例えば次の4行(r は例として打った数)なら、合計 258.36 m²・重さ 10,767.1 kg で、係数は 24.0 m²/t です。

この係数で、同じ組み方の鉄骨 12.5 t の面積を略算すると 12.5 × 24.0 = 300.0 m² です。

重さを出すには

鉄骨の重さは、材料表の行から鋼材の重量計算で出せます(単位質量はこの計算と同じ JIS の断面積の式)。重さだけが分かっているときは係数で略算し、部材が分かっているときは、この計算に部材を打って面積を直に出すほうが正確です。

係数で出した面積は略算なので、見積の内訳には「鉄骨○ t × ○ m²/t」と根拠を書いておくと、あとで部材の拾いと突き合わせられます。

出典

鉄骨の塗装面積を計算する