説明

柱状改良のセメント量の計算|径・改良長・本数から固化材の量(t)を求める

柱状改良の固化材(セメント系固化材)の量は、円柱の改良体の体積に添加量を掛けて求めます。

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改良する体積と添加量から、固化材のトン数と袋数

柱状改良の固化材の量の式

  1. 断面積(m²)= π ÷ 4 × 径(m)²
  2. 杭長1m当り改良材使用量 v(t/m)= 断面積 × 添加量(kg/m³)÷ 1,000
  3. 杭一本当り改良材使用量 V(t/本)= v × 杭長 L1 ×(1 + ロス率 K)
  4. 固化材の使用量(t)= V × 本数

3つ目の式は、国土交通省の令和8年度 土木工事数量算出要領 8.2(スラリー撹拌工)の式「V=v×L1×(1+K)」です。同じ所は、改良材使用量を杭施工本数ごとに区分して算出し、杭長1m当り改良材使用量も算出するとしています。このアプリは、改良体の断面を径の円として v を求めます。

設計書の例(ロス 10% 相当)

近畿地方整備局 奈良国道事務所の設計書(スラリー撹拌工・単軸施工 φ2000)は、改良体1本の固化材を次のように計上しています(単価表 単-1〜3号・打設長は上から 11.5 m・11.8 m・10.7 m)。v は杭長1m当り改良材使用量(t/m)、設計書の数と式の数は1本あたり(t)です。

杭長 L1v設計書v×L1×1.10
10.8 m0.4985.9165.916
11.1 m0.5016.1176.117
10 m0.55.55.500

3つとも v × L1 × 1.10 と一致し、ロス 10 % 相当です。掛けているのは杭長 L1 で、打設長ではありません。単-1号は 91本なので、固化材は 538.378 t です(5.916 t × 91本)。淀川河川事務所の設計書(二軸施工 φ1600)も、0.503 t/m × 杭長 23.3 m × 1.10 = 12.892 t と、同じ 1.10 倍で計上しています。

杭長と打設長(空打ち)

改良長は、固化材が入る長さ(杭長 L1)です。打設長 L は杭長 L1 に空打部長さ L2 を加えた長さで、空打ちの部分には固化材が入りません(土木工事数量算出要領 8.2 の参考図)。改良長に打設長を入力すると、空打ちの長さの分だけ固化材が多くなります。

径ごとの断面積と杭長1m当りの量

添加量 100 kg/m³ のときの杭長1m当り改良材使用量(ロスを含まない)です。100 kg/m³ は計算の例の値で、添加量は配合試験で決めます。

径断面積杭長1m当り(100 kg/m³)
φ6000.283 m²0.0283 t/m
φ8000.503 m²0.0503 t/m
φ10000.785 m²0.0785 t/m
φ12001.131 m²0.1131 t/m
φ16002.011 m²0.2011 t/m
φ20003.142 m²0.3142 t/m

断面積は径の2乗に比例するので、径が 2倍なら固化材の量は 4倍です(φ1000 と φ2000)。

杭径の区分と、二軸施工

土木工事数量算出要領 8.2 は、スラリー撹拌工の施工方法と杭径を次のように区分しています。

二軸施工の1本当り改良断面は、同じ要領の図で、2つの円を重ねた形(幅 1000 mm・長さ 1800 mm)です。円1つの断面ではないので、このアプリでは計算しません。設計書の杭長1m当り改良材使用量 v が分かっているときは、v × 杭長 ×(1 + ロス率)× 本数で求めます。

計算の例

φ1000・改良長 8 m の改良体を 20本、添加量 250 kg/m³・ロス率 10 % で施工するときの計算です。

  1. 断面積 = π ÷ 4 × 1.0 m × 1.0 m = 0.785 m²
  2. 杭長1m当り = 0.785 m² × 250 kg/m³ ÷ 1,000 = 0.1963 t/m
  3. 1本あたり = 0.1963 t/m × 8 m × 1.10 = 1.728 t
  4. 使用量 = 1.728 t × 20本 = 34.558 t(改良体の体積は 125.66 m³)

途中の数は丸めずに計算しているので、表示の数どうしを掛けた数と最後の桁が違うことがあります。

出典

このアプリで計算する

改良する体積と添加量から、固化材のトン数と袋数