電流とレンジから工業量を、工業量から電流を求める式です。
換算の式
4-20mA の信号は、4 mA がレンジの下限(0 %)、20 mA がレンジの上限(100 %)で、その間は電流に比例します。東フロコーポレーションの「アナログ出力換算ツール」は、次の2つの式で換算しています。このアプリも同じ式で計算します。
16 は 20 mA − 4 mA で、信号のスパン(幅)です。(上限 − 下限)はレンジのスパンです。東フロコーポレーションのツールは、下限を「最小値」、上限を「最大値」、工業量を「表示値」と書いています。工業量は、温度・圧力・流量・液位など、計器が測る量のことです。
電流から工業量を求める例
0〜200 ℃ のレンジで 10 mA なら、(10 − 4)÷ 16 = 0.375 で、レンジの 37.5 % です。200 ℃ の 37.5 % で 75 ℃ になります。
| レンジ | 電流 | レンジの % | 工業量 |
|---|---|---|---|
| 0〜200 ℃ | 10 mA | 37.5 % | 75 ℃ |
| 0〜100 L/min | 12 mA | 50 % | 50 L/min |
| -50〜150 ℃ | 8 mA | 25 % | 0 ℃ |
| 0〜1 MPa | 16 mA | 75 % | 0.75 MPa |
| 0〜5 m | 6 mA | 12.5 % | 0.625 m |
0〜100 L/min で 12 mA のときに 50 L/min になるのは、東フロコーポレーションのツールの入力例と同じです。
工業量から電流を求める例
逆に、工業量から電流を求めるときは2つ目の式を使います。流体工業の技術資料も、流量計の出力電流を I =(Q ÷ 100 × 16)+ 4(Q は流量の %)と書いていて、流量 10 % で 5.6 mA、50 % で 12 mA、100 % で 20 mA としています。
| レンジ | 工業量 | レンジの % | 電流 |
|---|---|---|---|
| 0〜200 ℃ | 75 ℃ | 37.5 % | 10.000 mA |
| 0〜100 % | 10 % | 10 % | 5.600 mA |
| 0〜1 MPa | 0.3 MPa | 30 % | 8.800 mA |
| -50〜150 ℃ | 25 ℃ | 37.5 % | 10.000 mA |
% で考える
どちらの式も、いったんレンジの % に直すと分かりやすくなります。流体工業の技術資料の式は、% =(mA − 4)÷ 16 × 100 と、mA = 4 + % ÷ 100 × 16 です。1 % は 0.16 mA、1 mA は 6.25 % に当たります。電流を % に直してから、レンジのスパンに掛けて下限を加えると、工業量になります。
4・8・12・16・20 mA は、レンジの 0・25・50・75・100 % です。目で確かめるときの目安になります(換算表)。
レンジの下限が 0 でないとき
下限が負の数でも同じ式です。-50〜150 ℃ のレンジのスパンは 150 −(-50)= 200 ℃ で、4 mA が -50 ℃、8 mA が 0 ℃、12 mA が 50 ℃ です。引き算の符号を間違えやすいので、先に(上限 − 下限)を計算してから式に代入します。
下限より上限が小さいレンジ(4 mA で 100、20 mA で 0)も、同じ式で計算できます。東フロコーポレーションのツールも、最小値が最大値より大きいレンジをそのまま計算します。100〜0 のレンジで 8 mA なら 75 です。
範囲の外の電流と、計算結果の桁
4 mA より小さい電流と、20 mA より大きい電流は、このアプリでは計算しません。東フロコーポレーションのツールも、4 mA 未満と 20 mA 超を入力エラーにしています。工業量から電流を求めるときも、レンジの下限から上限までの値だけを計算します。
工業量は小数4桁まで、電流と電圧は小数3桁、% は小数2桁まで表示します。途中の計算は丸めずに、表示するときだけ丸めます。東フロコーポレーションのツールも、小数4桁までで表示しています。