型枠の面積は、部材ごとに側面と底面を測り、接続部を引いて求めます。
型枠の面積の決まり
公共建築数量積算基準は、型枠の数量を「コンクリートの各部分ごとに、原則としてその側面及び底面の面積を…計測・計算し、接続部の面積を差し引いた面積」と定めています(第4編 第2章 第2節 1 通則(2)1))。どの面を測るかは部分ごとに決まっていて、柱は側面、梁は側面と底面、床板(スラブ)は底面、壁は側面と壁梁の底面です(同 2 各部分の計測・計算)。
型枠は、普通合板型枠・打放し合板型枠・曲面型枠のような材料と工法、コンクリートを打設する面で分けて計測します。種類の違う型枠は、種類ごとに分けて計算してください。
部材ごとの式
幅・せい・厚さは mm を m に直して(1,000 で割って)掛けます。どの式も、計算結果は小数点以下第2位に四捨五入した m² です。
柱
柱は側面だけを測ります。4つの側面の面積は、周長(2 ×(幅 + せい))に高さを掛けた数です。例: 600×600 mm・高さ 3.0 m なら 2 ×(0.6 + 0.6)× 3.0 = 7.20 m²。
柱の高さは、各階柱なら床板上面から上の階の床板上面までです(第4編 第1章 第2節(2))。梁や床板との接続部は、同一幅の梁を除いて1か所 1.0 m² 以下なら引きません(1 通則(2)2))。
梁
梁は2つの側面と底面を測り、長さは柱と柱の間(小梁なら大梁と大梁の間)の内法長さです。梁と床板の接続部は「さきの部分」である梁の側を引く決まりなので(1 通則(2)2))、スラブの付く側の側面の高さは「せい − スラブ厚」になります。外周の梁のように片側だけにスラブが付くときは、付かない側はせいのまま測ります。
この式は、梁の上端とスラブの上面がそろっている形(梁のせいにスラブの厚さを含む)の式です。逆梁や、スラブに段差のある所は、側面の高さを図面で確かめてから入力してください。
例: 梁 400×700 mm・内法 5.4 m・スラブ厚 150 mm の場合です。
| スラブの付き方 | 側面 + 側面 + 底面(m) | 型枠(m²) |
|---|---|---|
| 両側にスラブ | 0.55 + 0.55 + 0.4 | 8.10 |
| 片側にスラブ | 0.55 + 0.7 + 0.4 | 8.91 |
| スラブなし | 0.7 + 0.7 + 0.4 | 9.72 |
ハンチのある梁でも、面積の伸びは算入しません(2(3)2))。ハンチの無い形の側面と底面で測ります。
壁とスラブ
壁は両面の側面を測ります。柱・梁・床板に囲まれた内法の長さと高さを掛け、2倍にします。例: 内法 5.4 × 2.8 m なら 2 × 5.4 × 2.8 = 30.24 m²。開口部は見付が 0.5 m² を超える物だけ、両面から引きます(1 通則(2)3))。
スラブ(床板)は底面だけを測ります。梁に囲まれた内法の縦と横を掛けます。例: 5.4 × 6.0 m なら 32.40 m²。ハンチの伸びは算入せず、梁の水平ハンチの分も引きません(2(4)2))。
端数の決まり
端数処理は四捨五入で、面積は小数点以下第2位までにします(第1編 総則 2(6)1)2))。積算基準は、計測・計算の途中も第2位にしてよいとしています(同 2))。このアプリは、部材の行の面積(式 × 箇所数)を途中で丸めずに第2位に四捨五入し、その和から開口部と接続部を引きます。開口部と接続部は、1か所の面積を第2位にしてから 0.5 m²・1.0 m² と比べ、その面積で引きます。
例: 梁 350×750 mm・内法 5.25 m・スラブ両側 150 mm の1本は(0.6 + 0.6 + 0.35)× 5.25 = 8.1375 m² です。8本の行は 8.1375 × 8 = 65.10 m² です。1本を 8.14 m² に丸めてから8倍すると 65.12 m² になり、0.02 m² 違います。手で拾った数と比べるときは、途中で丸めたかどうかを確かめてください。
もう1つの例: 2.05 × 1.5 = 3.075 m² は、第2位の次の 5 を切り上げて 3.08 m² です。
出典
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 第1編 総則 2(6)端数処理(p.1)、第4編 第1章 第2節(2)柱(p.10)、第4編 第2章 第2節 1 通則(2)1)〜3)・2(2)〜(5)(p.12〜14)
基準・規格の表や条文は丸ごと載せていません。式と、要る決まりだけを引いています。