区間の距離は、道路は道路中心線上、河川は法線などに沿ってとります。
入力する距離(区間の距離)
このアプリの距離は、前の測点からその測点までの距離(区間の延長)です。横断図や縦断図に起点からの追加距離が書いてあるときは、隣り合う測点の追加距離の差を入力します。
No.1+8.5 は、No.1 から 8.5 m 進んだ測点です。測点が 20 m ごとで、No.1 と No.2 の間に No.1+8.5 があるときの距離は次のとおりです。
| 測点 | 追加距離(m) | 距離(m) |
|---|---|---|
| No.0 | 0.0 | |
| No.1 | 20.0 | 20.0 |
| No.1+8.5 | 28.5 | 8.5 |
| No.2 | 40.0 | 11.5 |
| No.3 | 60.0 | 20.0 |
この5つの測点の切土の断面積を 12.3・15.8・9.4・0.0・0.0 m²、盛土の断面積を 0.0・2.6・7.1・11.9・6.4 m² とすると、土量は切土 442.2 m³、盛土 359.5 m³、延長は 60.0 m です(計算の画面の見本「距離が違う測点」と同じ値)。地形が変わる所に測点を追加すると、区間の距離は短くなります。
道路の距離
要領の土工の数量算出方法は、道路の掘削と盛土の距離を「道路中心線上の距離とすることを標準とする」としています。
参考として、半径の小さな曲線部(道路中心線で R=50m 未満)などで道路中心線上の距離をとることが適当でないときは、計算断面の図心位置での距離としてよい、とあります。
河川の距離
- 高水敷部分の掘削: 掘削横断図の基準線を設定し、距離を決める。
- 低水敷部分の掘削: 低水路法線の距離が標準。曲線部でそれが不適当と判断される部分は平均距離。水路などの全断面掘削は中心線の距離が標準。
- 築堤(築堤部分の切土を含む): 堤防法線(川表天端肩)の距離が標準。曲線部でそれが不適当と判断される部分は平均距離。
河川では、築堤・高水敷・低水路に区分して数量を算出します(要領の掘削の算出区分)。区分ごとに距離のとり方が違うので、区分ごとに計算します。
曲線部の距離
曲線部では、中心線上の距離と、中心線から離れた所の距離が違います。半径 R の円弧で、中心線上の距離が L のとき、中心線から外側へ d 離れた所の距離は L ×(R + d)÷ R、内側へ d 離れた所は L ×(R − d)÷ R です。
例えば R = 40 m の曲線で中心線上の距離が 20.0 m、断面の図心が中心線から外側へ 3.0 m のときは、20.0 × 43 ÷ 40 = 21.5 m です。片切や片盛のように断面が中心線の片側にあると、図心の位置での距離と中心線上の距離の違いが大きくなります。
愛媛県の土工数量計算表の例には「曲線部距離は実距離とすること」と注記があります。発注者の要領で、どの距離をとるかを確認してください。