区分は「A を超え B 以下」で読み、値は表から引きます。
基準寸法の区分は「A を超え B 以下」
表は基準寸法の区分ごとに値を持ち、区分は「18 を超え 30 以下」のように「超え」と「以下」で区切られています。境目の寸法(φ30)は、下の行ではなくその行に入ります。
| 記号 | 区分 | 上 / 下の許容差(mm) |
|---|---|---|
| 30H7 | 18 を超え 30 以下 | +0.021 / 0 |
| 30.1H7 | 30 を超え 50 以下 | +0.025 / 0 |
1行ずれると、公差域の幅が H7 で 19%・g6 で 23% 広く出ます(広い側=通してしまう側へ外れます)。この道具は、引いた区分を数値のすぐ下に必ず書きます。
数値の出し方
この道具は、規格の式ではなく表から引きます(式から出すと、公表されている表に合わないセルが出るため)。
- IT 基本公差: IT1〜IT10 は表の値(13区分)。IT11〜IT18 は IT(n−5) × 10 で作ります(IT11 の「3 を超え 6 以下」の 75μm だけは表の値)
- 軸の基礎寸法差: 表の値(25区分)
- 穴の基礎寸法差: 軸から作ります。A〜H は EI = −es、K〜ZC は ES = −ei + Δ
- JS・js は ± IT/2(表を引きません)。J・j は表の値だけ(式がありません)
Δ = IT(n) − IT(n−1)
(K・M・N は IT8 まで、P〜ZC は IT7 まで。基準寸法 3 mm 以下は 0)
規格が持つ例外も表のとおりに当てています(M6 の「250 を超え 315 以下」は ES = −9μm・N は IT8 を超えると ES = 0・K8 は k の IT4〜IT7 の列を相手にする)。公表されている限界許容差の表 845セル(穴 421・軸 424)と IT 基本公差の表 234セルを、すべて同じ値で出すことを確かめています。ねじ(ISO 965-1)と公差の指示が無い寸法(JIS B 0405)も表の値です。
よくある質問
区分の境目は、上の行と下の行のどちらですか
その行に入ります。φ30 は「18 を超え 30 以下」の行です。1行ずれると H7 で 19%、g6 で 23% 広く出ます(広い側=通してしまう側へ外れます)。引いた区分は数値のすぐ下に必ず書いてあります。
出典
- JIS B 0401-1:2016(ISO 286-1 の対応規格)… IT 基本公差・基礎寸法差・はめあい
- ISO 965-1:1998(JIS B 0209-1:2001 は一致規格)… メートルねじの公差
- JIS B 0405:1991(ISO 2768-1:1989 の対応規格)… 普通公差(公差の指示が無い長さ寸法・角度寸法)
この道具のページには規格票の表を丸ごとは載せていません。数値は記号ごとに表から引き、規格の番号・版・引いた区分を添えて出しています。