都市ガス13Aの標準熱量と、熱量の定義・使用量との関係です。
13A と標準熱量
13A は、ガスの燃焼性の類別(ガスグループ)の1つで、燃焼速度とウォッベ指数の範囲で決まります。仙台市ガス局の供給条件では、供給するガスの類別は 13A で、熱量は標準熱量 45 メガジュール・最低熱量 44 メガジュール、圧力は最高 2.5 kPa・最低 1.0 kPa です。
同じ局の約款は、熱量・標準熱量・最低熱量を次のように定めています。
- 熱量: 温度0度及び圧力 101.325 キロパスカルの状態のもとにおける乾燥したガス1立方メートルの総熱量
- 標準熱量: 熱量の毎月の算術平均値の最低値
- 最低熱量: 使用者に供給するガスの熱量の最低値
熱量はガス会社ごとに確かめる
標準熱量は、ガス会社が供給約款などで定める値です。省エネルギーセンターの資料も、都市ガスの単位発熱量は「ガス会社ごとの単位発熱量とする」としています。契約しているガス会社の標準熱量が 45 MJ/m³ でないときは、「熱量を入力」を選んでその値を入力します。
熱量が変わると、同じ使用熱量でも m³ が変わります。ガス消費量 46.5 kW・1日 0.5 時間・30 日(使用熱量 2,511 MJ)では次のとおりで、熱量が 1 MJ/m³ 違うと使用量は約 2.2%違います。
| 熱量(MJ/m³) | ガス使用量(m³) | 熱量の値 |
|---|---|---|
| 43 | 58.4 | 例 |
| 44 | 57.07 | 最低熱量(仙台市ガス局) |
| 45 | 55.8 | 標準熱量(仙台市ガス局) |
| 46 | 54.59 | 例 |
13A の 1 m³ を kWh・kcal にすると
13A の 1 m³(45 MJ)は、45 ÷ 3.6 = 12.5 kWh、12.5 × 860 = 10,750 kcal です。ガス消費量 12.5 kW の器具を1時間使うと、ちょうど 1 m³ になります。
計算の m³ とガスメーターの読み
熱量は、0℃・101.325 kPa の乾燥したガス 1 m³ 当たりで定めています。ガスの体積は温度と圧力で変わるので、この計算の m³ と、ガスメーターの読み(検針の数)は一致しないことがあります。東京ガスは、ガスメーターの使用量からエネルギー量を求めるときは、標準状態に換算した使用量(千N㎥)に 45 GJ/千N㎥ を掛けること、その換算の方法がガスメーターの圧力補正の有無(中圧供給か低圧供給か)で違うことを説明しています。
出典
- 仙台市ガス局「供給条件等説明書(都市ガス用 平成29年4月1日時点)」(8. 供給ガスの熱量、圧力及び燃焼性: 類別 13A・標準熱量 45 メガジュール・最低熱量 44 メガジュール)
- 仙台市ガス局「仙台市ガス最終保障供給約款」(令和7年4月21日実施)(3. 用語の定義(熱量=温度0度及び圧力 101.325 キロパスカルの状態のもとにおける乾燥したガス1立方メートルの総熱量・標準熱量・ガスメーターの能力)・17. 計量の単位・34. 標準熱量 45 メガジュール)
- 省エネルギーセンター「省エネチューニング ガイドブック」付表(エネルギー単位熱量・エネルギー単位換算表)(3.6 kJ=0.860 kcal=1 W・h(1 kW=860 kcal/h)・都市ガスは「ガス会社ごとの単位発熱量とする」)
- 東京ガス「都市ガスのエネルギー使用量の原油換算方法を教えてください。」(よくある質問)(標準状態換算後の都市ガス使用量〔千N㎥〕×45〔GJ/千N㎥〕・標準状態換算はガスメーターの圧力補正の有無で方法が異なる)