モーターの回転数は周波数に比例するので、周波数の比で計算できます。
周波数と回転数は比例する
環境省「温室効果ガス排出削減等指針」対策の個票「インバーター制御装置・機械式無段変速装置等の回転数制御装置の導入」は、「インバーター制御装置は、電源の周波数や電圧を変換する装置で、モータと組み合わせると回転数やトルクを制御できる。」「モータの回転数は、電気の周波数に比例して変化する。」としています。
このため、周波数の比は回転数の比と同じです。計算の画面で「入力する値」を周波数(Hz)にすると、周波数の比を回転数の比として、相似則の式で計算します。ベルト掛けのファンでも、プーリーの比は変わらないので、ファンの回転数はモーターと同じ割合で変わります。
60 Hz から下げたときの風量・静圧・軸動力
60 Hz で運転しているファンの周波数を下げたときの、変更前(60 Hz)に対する比です。相似則の式で計算した理論値です。
| 周波数 | 風量・回転数 | 静圧 | 軸動力 |
|---|---|---|---|
| 60 Hz | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 54 Hz | 90.0% | 81.0% | 72.9% |
| 48 Hz | 80.0% | 64.0% | 51.2% |
| 42 Hz | 70.0% | 49.0% | 34.3% |
| 36 Hz | 60.0% | 36.0% | 21.6% |
| 30 Hz | 50.0% | 25.0% | 12.5% |
50 Hz から下げるときも、比は同じ考え方です。50 Hz を 40 Hz にすると、回転数の比は 80.0% で、軸動力は 51.2% です。
変更後の風量にする周波数
風量は回転数の比に比例するので、変更後の周波数は「変更前の周波数 × 変更後の風量 ÷ 変更前の風量」で求めます。
60 Hz で 300 m³/min のファンを 240 m³/min にするなら 48 Hz、270 m³/min にするなら 54 Hz です。計算の画面の「求めるもの」を「変更後の回転数」にすると、この計算をします。
50 Hz と 60 Hz
インバーターを使わずに電源につないだモーターも、回転数は電気の周波数に比例します。同じファンを 60 Hz で回したときと 50 Hz で回したときを相似則で比べると、50 Hz の風量は 83.3%、静圧は 69.4%、軸動力は 57.9% です(60 Hz を 100% としたときの理論値)。
カタログに 50 Hz と 60 Hz の値が分けて書いてあるときは、カタログの値を使います。