説明

チェーンのリンク数は偶数に(奇数リンクとオフセットリンク)

切り上げたリンク数が奇数のときは、なるべく偶数リンクにします。

このアプリで計算する

歯数と軸間距離から、ローラチェーンのリンク数と長さ

なるべく偶数リンクにする

ミスミの技術データは、偶数リンクについて次のように書いています。

一般的には、チェーンの長さはなるべく偶数リンクに切り上げて選定します。軸間距離の関係でどうしても奇数リンクとなる場合は、オフセットリンクを使用しなければなりませんが、なるべくスプロケットの歯数または軸間距離を変えて偶数リンクになるようにしてください。

大同工業の資料も「その結果が奇数となるときはオフセットリンクを使用しますが、なるべく偶数にして下さい」としています。このアプリの計算結果の大きい数は、偶数に切り上げたリンク数です。

軸間距離を変えたときのリンク数

椿本チエインの選定例(80・57 歯と 19 歯)で、軸間距離を 5 mm ずつ変えて計算しました。切り上げた整数が奇数になる軸間距離と、偶数になる軸間距離があります。

軸間距離(mm)計算上の Lp切り上げ偶数リンク偶数リンクの軸間距離(mm)
34067.506868347.0
34567.866868347.0
35068.216970374.9
35568.576970374.9
36068.936970374.9
36569.297070374.9
37069.647070374.9

同じ 70 リンクになる軸間距離でも、掛けたあとの軸間距離は 374.9 mm です。入力した軸間距離のままでは、チェーンが長い分だけたるみます。

歯数を変えて偶数リンクにする

軸間距離を変えられないときは、スプロケットの歯数を変えて偶数リンクにする方法もあります。軸間距離 350 mm のまま、小スプロケットの歯数を1歯ずつ変えると次のようになります。

歯数計算上の Lp切り上げ偶数か偶数リンクの軸間距離(mm)
57 歯と 18 歯67.8668偶数352.0
57 歯と 19 歯68.2169奇数374.9
57 歯と 20 歯68.5869奇数369.8

18 歯にすると Lp = 67.86 で、切り上げた 68 リンクがそのまま偶数です。ただし、歯数を変えると速比も変わります(57 歯と 19 歯は 1:3、18 歯なら 1:3.17)。

奇数リンクとオフセットリンク

チェーンを奇数リンクにするには、オフセットリンクを使います。椿本チエインの資料は「奇数リンクとなる場合は、オフセットリンクをなるべく使用せずに軸間距離を変えて偶数リンクにします」とし、1ピッチ形のオフセットリンクを使うときは、伝動能力表の注記に合わせて伝動能力の低下を見込むようにとしています。

計算の画面では、切り上げた整数が奇数のとき、その奇数のリンク数での軸間距離も表示します。選定例では 69 リンクで 361.0 mm、70 リンクで 374.9 mm です。

出典

このアプリで計算する

歯数と軸間距離から、ローラチェーンのリンク数と長さ