Vベルトの呼び番号は、有効ピッチ周長をインチで表した数です(M形は外周)。
プーリ径と軸間距離からベルトの長さ
Vベルトの呼び番号とインチ
一般用のVベルト(M・A・B・C・D・E形)は「A-50」のように、ベルトの形と呼び番号で呼びます。三ツ星ベルトの資料は「呼び番号はベルトの有効ピッチ周長(M形のみ外周)をinchで表わしています」としています。サイズ表の mm の長さは、呼び番号に 25.4 を掛けて整数に丸めた値になっています。
| 呼び番号 | 呼び番号 × 25.4(mm) | サイズ表の長さ(mm) |
|---|---|---|
| 41 | 1,041.4 | 1,041 |
| 50 | 1,270.0 | 1,270 |
| 100 | 2,540.0 | 2,540 |
サイズ表の長さは、三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」表1-2 から3行だけ写しました。どの形にどの呼び番号があるかは、メーカーのサイズ表で確かめてください。
計算した長さから呼び番号を選ぶ
「ベルト長さ(軸間距離から)」の計算結果の「インチに直すと」が、呼び番号の目安です。例えば Vベルトの計算例の 1,055.2 mm は 41.5 in で、三ツ星ベルトの計算例は、概略式の 1,047.5 mm(41.2 in)に最も近い A41(1,041 mm)を選んでいます。
選んだら、そのベルトの mm の長さを「軸間距離(ベルト長さから)」に入力して、軸間距離を計算し直します。A41 なら 292.8 mm で、暫定の 300 mm より短くなります。
M形は外周で呼ぶので、ピッチ周長から求めたインチとは合いません。M形の長さは、メーカーのサイズ表で確かめてください。
細幅Vベルト(マックスターウェッジ)の呼び方と長さ
細幅Vベルトの「5V-2000」は、呼び番号がインチの10倍の数で、ベルト有効周長 200 インチ(5,080 mm)です(三ツ星ベルト 製品一覧表)。
細幅Vベルトの長さは、長さを測るプーリの de ライン(有効径の位置)を結ぶ長さです。Vベルト伝動 設計資料の公式一覧表は、ベルト長さの式を有効径 De・de とベルト有効周長 Le で書いています。プーリの有効径を入力すれば、このアプリの同じ式で有効周長を計算できます。
ベルトの長さの測り方
Vベルトの長さは、2個のV溝プーリにベルトを掛け、規定の荷重を加えて少なくとも2周以上まわしてから軸間距離を測り、計算式で求めます(Vベルト伝動 設計資料 p.12)。同じ径の測定用プーリなので、式は L = 2C + π × dp です。このアプリで大と小に同じピッチ径を入力すると、補正の項が 0 になり、同じ式になります。
出典
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.11 表1-2「Vベルトサイズ表」
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.34「Vベルト設計計算例」
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.12「ベルトの長さの測定方法」
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.40「伝動設計に用いる公式一覧表」
- 三ツ星ベルト「伝動製品・搬送製品・樹脂製品 製品一覧表」(V222SL-C)p.35「マックスターウェッジVベルト」(ベルトの呼称)
どれも三ツ星ベルトの設計資料で、ミスミのデジタルカタログに PDF で載っています。サイズ表は載せていません。式と、計算例の数だけを引いています。
プーリ径と軸間距離からベルトの長さ