「求めるもの」を選び、プーリのピッチ径と軸間距離かベルト長さを入力します。
プーリ径と軸間距離からベルトの長さ
2つの求め方
「ベルト長さ(軸間距離から)」は、大小のプーリのピッチ径と軸間距離から、ベルトのピッチ周長を計算します。モーターと機械の位置が決まっていて、何 mm のベルトが要るかを知りたいときに使います。
「軸間距離(ベルト長さから)」は、掛けるベルトの長さから軸間距離を逆に求めます。買うベルトの長さが決まったあとで、モーターの台をどこまで動かせばよいかを知りたいときに使います。
入力のしかた
- 「求めるもの」で、ベルト長さか軸間距離かを選びます。
- 大プーリのピッチ径 Dp と小プーリのピッチ径 dp を mm で入力します。大と小を逆に入力しても、入れ替えて計算します(ベルト長さと軸間距離は同じ計算結果です)。
- ベルト長さを求めるときは軸間距離 C を、軸間距離を求めるときはベルトのピッチ周長 Lp を入力します。
- 計算結果の下の「計算の内訳」で、式に数を入れた途中の値と、概略式で計算した長さを確かめられます。
入力する径はプーリの外径ではなくピッチ径です。Vプーリの外径しか分からないときは、ベルトの形ごとの差を引きます(「プーリのピッチ径と外径」の話題)。
計算結果の読み方
- ベルトのピッチ周長 Lp: 2つのプーリのピッチ径の位置(Vベルトでは dp ライン)を結ぶ長さです。Vベルトの長さは、長さを測るプーリの dp ライン(ピッチ径の位置)を結ぶ長さで表すので、そのまま比べられます。
- インチに直すと(参考): ピッチ周長を 25.4 で割った数で、Vベルトの呼び番号の目安です。
- 小プーリの接触角 θ: 小さいほうのプーリにベルトが接している角度です。径の差が大きく軸間距離が短いほど小さくなります。
- スパン長さ Ls: 2つのプーリの間で、ベルトがまっすぐになっている部分の長さです。ベルトの張りを確かめるときに使います。
標準ベルトを選んで、軸間距離を計算し直す
ベルトは決まった長さで作られているので、計算した長さとぴったり同じベルトは、まずありません。計算したベルト長さに最も近い長さの標準ベルトを選び、「軸間距離(ベルト長さから)」で、そのベルトを掛けたときの軸間距離を計算し直します(三ツ星ベルトの設計手順と同じ順)。実際に買うベルトの呼び番号と長さは、メーカーのサイズ表で選んでください。
例: プーリ 95 mm と 190 mm・軸間距離 300 mm なら、ベルト長さは 1,055.2 mm です。三ツ星ベルトの計算例は、概略式で求めた 1,047.5 mm に最も近い A41(1,041 mm)を選び、軸間距離を 293 mm としています。このアプリで 1,041 mm を「軸間距離(ベルト長さから)」に入力すると 292.8 mm です。
計算しないとき
- ピッチ径・軸間距離・ベルト長さが空欄・0 以下・数でないときは、何を入力すればよいかを1文で表示します。
- 軸間距離が (Dp+dp) ÷ 2 以下のときは、2つのピッチ円が重なるので「プーリどうしが重なります」と表示し、それより長い軸間距離を示します(例: 95 mm と 190 mm では 142.5 mm)。
- ベルト長さが短すぎて軸間距離が求められないときは「このベルト長さでは掛けられません」と表示し、2つのピッチ円が接するときのベルト長さ(同じ例で 748.5 mm)を示します。
出典
- 三ツ星ベルト「タイミング伝動 設計資料」(V802-C)設計編 p.54「伝動設計に用いる計算式」
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.32「Vベルト設計手順」(表2-1-1・表2-1-2・概略ベルトピッチ周長)
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.34「Vベルト設計計算例」
- 三ツ星ベルト「Vベルト伝動 設計資料」(V803-C)p.12「ベルトの長さの測定方法」
どれも三ツ星ベルトの設計資料で、ミスミのデジタルカタログに PDF で載っています。サイズ表は載せていません。式と、計算例の数だけを引いています。
プーリ径と軸間距離からベルトの長さ