フックを付ける所と、継手・定着の長さや数量の数え方との関係です。
フックを付ける所
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の 5.3.2(2) は、次の部分に使う異形鉄筋の末端部にフックを付けるとしています。
- 柱の四隅にある主筋の重ね継手
- 最上階の柱の四隅にある主筋の柱頭の定着
- 梁の出隅及び下端の両隅にある梁主筋の重ね継手(基礎梁を除く)
- 煙突の鉄筋(壁の一部となる場合を含む)
- 杭基礎のベース筋
- 帯筋、あばら筋及び幅止め筋
フックの形と寸法は表5.3.1 によります。計算の画面の「使う所」は、幅止め筋と、表の注1 の所(片持ちスラブ先端、壁筋の自由端側の先端)だけを分けています。
フックありの継手・定着の長さとの関係
表5.3.2 のフックありの重ね継手の長さ L1h は、図5.3.1 に示すようにフック部分を含みません。表5.3.4 のフックありの定着の長さ(L1h・L2h・L3h)も、図5.3.2 に示すようにフック部分を含みません。継手や定着の長さは曲げの始まりまでの長さで、その先のフック部分の長さが、この道具で出す長さです。
数量積算でのフックの数え方
公共建築数量積算基準(令和5年改定)の鉄筋の通則は、数量を数えるときのフックを次のように扱います。加工で曲げる長さとは別の、積算の決まりです。
- 基礎、柱、梁、床板、壁等の先端で止まる鉄筋は、コンクリートの設計寸法を鉄筋の長さとし、設計図書等で指定された場合はフックの長さを加えます。ただし、径13 mm 以下の鉄筋のフックは無いものとします。
- フープ、スタラップは、コンクリートの断面の設計寸法による周長を鉄筋の長さとし、フックは無いものとします。
- 幅止め筋は、コンクリートの設計幅又は厚さを長さとし、フックは無いものとします。
- フック、定着、余長及び重ね継手の長さが設計図書に無い場合は、日本建築学会の建築工事標準仕様書 JASS 5 の規定を準用し、小数点以下第3位を四捨五入して小数点以下第2位とします。
積算で帯筋・あばら筋のフックを数えないのは数量の決まりで、加工ではフックの長さが要ります。切る長さは、計算の画面で出してください。