停止・速度低下・チョコ停・品質不良を、対応する稼働率で確認する。
時間・サイクルタイム・数量からOEEと各稼働率
チョコ停を停止時間に含めない
2020年度特級問30の選択肢イは、時間稼働率の停止時間にチョコ停を含むという記述。問題は「適切でないもの」を選ぶ形式で、正解はイ。したがって、このアプリでも時間稼働率の停止時間にはチョコ停を含めない。
故障・段取り・調整などの停止は時間稼働率に反映する。短い停止や空転によって加工できなかった分は、稼働時間に対する加工数量の不足として性能稼働率に反映される。日報の停止時間欄が全ての停止をまとめている場合、集計区分を確認してから転記する必要がある。
設備が動いていても性能ロスは生じる
時間稼働率だけでは、実際にどれだけ加工したかを判断できない。設備が遅い速度で動いている場合や、チョコ停を繰り返す場合にも、時間稼働率と性能稼働率は異なる値を取る。JICAは故障、段取り調整、立ち上がり、チョコ停、速度低下、工程不良を6大ロスとして挙げている。
速度低下は基準と実際のサイクルタイムの比で確認する。正味稼働率は稼働時間のうち実際のサイクルで加工数量に対応する時間の割合。実際サイクルタイムを稼働時間÷加工数量で作ってしまうと、正味稼働率が常に100 %となり、チョコ停などの影響を区別しにくくなる。
手直し品も品質のロスとして集計する
同じ問30の選択肢オでは、不良数量に廃棄不良だけでなく手直し品も含める。手直し後に良品となったという理由で不良数量から除くと、初回加工で不良を発生させたロスが良品率に表れない。
良品率の分母には不良品を含む加工数量を使う。廃棄品と手直し品の集計に重複がないことを確認し、不良数量が総加工数量を超えないようにする。効率の数値だけで原因を断定せず、対応する停止記録・速度記録・不良記録と照合する。
出典
時間・サイクルタイム・数量からOEEと各稼働率