説明

切削速度と回転数の違い・関係(よくある質問)

切削速度と回転数の違い・単位・π の扱いなど、よくある質問です。

切削速度と回転数の違いは?

切削速度 vc は、刃先と被削材がすれ違う速さ(m/min)です。回転数(主軸回転速度 n)は、主軸が1分間に回る回数(min⁻¹)です。

同じ回転数でも、直径が大きいほど1回転の円周が長いので、切削速度は大きくなります。工具のカタログの切削条件が切削速度で書かれているときは、直径を使って主軸回転速度に読み替えます。

切削速度と回転数の関係は?

vc = π × D × n ÷ 1000 です。直径が同じなら、切削速度は回転数に比例します。切削速度が同じなら、回転数は直径に反比例します。

例: 700 min⁻¹ で回したとき、φ50 mm なら 110 m/min、φ100 mm なら 219.9 m/min です。

式の 1000 は何?

直径を mm、切削速度を m/min で言うための数です。π × D × n は1分間にすれ違う長さを mm で表すので、1000 で割って m にします(詳しくは「切削速度の計算式」のページ)。

min⁻¹ と rpm は違う?

どちらも1分間の回転の数で、数は同じです。三菱マテリアルとキーエンスの計算式は min⁻¹(資料の字は min-1)と書いています。

π は 3.14 でよい?

3.14 は π より約 0.05% 小さいだけなので、切削速度と回転数の差も約 0.05% です。ドリル径 φ15 mm・50 m/min の回転数は、π で 1,061.03 min⁻¹、3.14 で 1,061.57 min⁻¹ です。

資料の例題と同じ数を確かめたいときは、「詳しい設定」の「円周率 π」で 3.14 を選びます。

どの直径を入力する?

旋削は被削材の直径(Dm)、フライス・エンドミルはカッタ径(DC)、穴あけはドリル径(DC)です。旋削で刃物の大きさを入力したり、フライスで被削材の大きさを入力したりしないようにします。

切削速度の値はどう決める?

このアプリは決めません。工具メーカーのカタログの切削条件から、被削材と工具に合う切削速度を選びます。

キーエンスの機械加工計算式集にも「計算によって算出された数値は、あくまでも目安です。加工の条件は、ご使用される工作機械によって異なります。」とあります。

送り速度も計算できる?

このアプリは切削速度と主軸回転速度だけです。送り速度(mm/min)は別の式で、フライスは1刃当たりの送り・刃数・主軸回転速度を掛けた vf = fz × z × n、穴あけは1回転当たりの送りに主軸回転速度を掛けた vf = fr × n です(三菱マテリアルのフライス加工計算式・穴加工計算式)。

出典

切削速度・回転数を計算する