説明

ドリルの切削速度と回転数(ドリル径で計算する)

穴あけでは、ドリル径と主軸回転速度から切削速度を求めます。

穴あけの切削速度

式の D にはドリル径 DC を代入します(三菱マテリアルの「穴加工計算式」の記号)。求まるのは、ドリルの外周(直径 DC の所)の切削速度です。ドリルの中心に近い所ほど直径が小さいので、切削速度は小さくなります。

vc = π × DC × n ÷ 1000

例題

三菱マテリアルの例題は「主軸回転速度1350min-1、ドリル径φ12で穴あけをする」ときで、切削速度は 50.9 m/min です。資料の途中の式は ÷1000 が抜けていますが、50.9 は 1000 で割ったあとの数です(3.14 × 12 × 1350 ÷ 1000 = 50.87)。このアプリの π では 50.89 m/min で、表示は 50.9 m/min です。

キーエンスの例(ドリル径 10 mm・主軸回転速度 1,500 min⁻¹)は約47.1 m/min で、このアプリでも 47.1 m/min です。

切削速度から回転数

三菱マテリアルの穴あけ時間の例題は「SCM440の鋼にφ15、深さ30mmの穴あけをする。切削速度50m/min」で、主軸回転速度を n =(50 × 1000)÷(15 × 3.14)= 1061.57 min⁻¹ と求めています。このアプリの π では 1,061.03 min⁻¹ で、表示は 1,061 min⁻¹ です(「詳しい設定」で π を 3.14 にすると 1,061.57 min⁻¹、表示は 1,062 min⁻¹)。

ドリル径ごとの回転数

下の表は、例題の切削速度 50 m/min のまま、ドリル径だけを変えた主軸回転速度です(π = 3.14159…)。細いドリルほど、同じ切削速度に高い回転速度が要ります。

ドリル径(mm)丸める前(min⁻¹)表示(min⁻¹)
φ35,305.165,305
φ53,183.103,183
φ81,989.441,989
φ101,591.551,592
φ121,326.291,326
φ151,061.031,061
φ20795.77796

表の切削速度は、例題の数をそのまま使ったものです。被削材とドリルに合う切削速度は、ドリルのカタログの切削条件で確かめてください。

出典

切削速度・回転数を計算する