説明

根切りの余幅(ゆとり幅0.5m+法幅の1/2)と早見表

余幅は、作業上のゆとり幅に、法幅の1/2を加えた幅です。

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基礎の寸法と深さから、余幅と根切り量(m³)を積算基準で

余幅とは

余幅は、根切りの底面の各辺の左右に加える幅です。公共建築数量積算基準は「余幅は、作業上のゆとり幅に、土質と根切り深さとに応ずる係数を乗じた法幅(根切り基準線における根切りのひろがり)の1/2を加えた幅をいう」と定めています(第3編 第1章 第2節 2(2)3))。

余幅 = 作業上のゆとり幅 + 法幅 ÷ 2 法幅 = 係数 × 根切り深さ
法幅 0.513 m 法 計算上の側面(垂直) 根切り基準線 基礎 根切り深さ 1.71 m ゆとり幅 0.50 m 余幅 0.76 m
つぼ掘りの例(底面 2.4 m 角・根切り深さ 1.71 m)の断面。計算上の側面は、底のゆとり幅から法幅の1/2だけ外の位置で垂直とみなします。

作業上のゆとり幅

作業上のゆとり幅は 0.5 m を標準とします。土間、犬走りなどの作業上のゆとり幅は 0.1 m が標準です(第3編 第1章 第2節 2(2)3))。土間・犬走りなどのすきとりは根切りに準じて計算します(同 6))。例: 土間の底面 8.00 m × 6.00 m・深さ 0.25 m なら、余幅 0.10 m、すきとり量は 12.71 m³ です。

法幅の係数(普通土)

法幅の土質と根切り深さに応ずる係数は、適切な統計値によるものとし、指定のない場合の普通土の係数は次のとおりです(第3編 第1章 第2節 2(2)3)①〜③)。

根切り深さ係数法
1.5 m 未満0設けない
1.5 m 以上 5.0 m 未満0.3設ける
5.0 m 以上0.6設ける

境目の深さは「以上」と「未満」で分かれます。根切り深さがちょうど 1.5 m なら 0.3、ちょうど 5.0 m なら 0.6 です。根切り深さには捨コンクリートと砂利地業の厚さも含むので、基礎の底面までが 1.5 m より浅くても、係数が 0.3 になることがあります(根切り深さのページ)。

余幅の早見表(基礎・普通土)

作業上のゆとり幅 0.5 m・普通土の係数で、根切り深さごとの余幅を計算の画面と同じ式で求めた表です(余幅は小数点以下第2位に四捨五入)。

根切り深さ(m)係数法幅(m)余幅(丸める前)余幅(m)
1.0000.000.500.50
1.4000.000.500.50
1.4900.000.500.50
1.500.30.450.7250.73
2.000.30.600.800.80
2.500.30.750.8750.88
3.000.30.900.950.95
4.000.31.201.101.10
4.990.31.4971.24851.25
5.000.63.002.002.00
6.000.63.602.302.30
8.000.64.802.902.90

根切り深さ 1.5 m 以上 5.0 m 未満では、余幅は 0.5 m + 深さ × 0.15(係数 0.3 の半分)、5.0 m 以上では 0.5 m + 深さ × 0.3 です。境目の 1.5 m と 5.0 m で、余幅が一段広がります。

山留めがあるときの余幅

山留め壁と躯体の間の余幅は 1.0 m を標準とします(第3編 第1章 第2節 2(2)3))。山留め壁で土を止めるので、法は設けず、法幅は加えません。

例: 総掘りの底面 30.00 m × 20.00 m・根切り深さ 5.70 m では、法を設けると係数 0.6・余幅 2.21 m で根切り量 4,791.08 m³、山留めありでは余幅 1.00 m で 4,012.80 m³ です。山留め壁の数量(根切り深さに根入長さを加えた高さ × 山留め壁の周長)は、根切りとは別に求めます(第3編 第1章 第2節 3)。

係数を指定するとき

設計図書や土工の計画で法の勾配が決まっているとき、土質が普通土でないときは、その係数を使います。「詳しい設定」の「法幅の係数」で「係数を指定する」を選び、係数を入力します。指定した係数は、1.5 m・5.0 m の境目で段を替えずに、どの深さにもそのまま使います。

法幅は根切り基準線での根切りのひろがりなので、係数は法の勾配の横の割合に当たります。法の勾配が 1:0.5(深さ 1 に対して横 0.5)なら、法幅は根切り深さ × 0.5 で、係数は 0.5 です。普通土の係数 0.3 は 1:0.3、0.6 は 1:0.6 の勾配に当たります。

出典

基準の条文は丸ごと載せていません。式と、要る決まりだけを引いています。

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