埋戻しは、根切り量から根切り基準線以下の躯体と地業の体積を引いた数量です。
基礎の寸法と深さから、余幅と根切り量(m³)を積算基準で
根切り量は地山の数量
土砂量は地山数量で、掘削による増加(ほぐした土の量)と締固めによる減少は考えません(公共建築数量積算基準 第3編 第1章 第2節 1 通則 4))。このアプリの根切り量も地山の数量です。ダンプで運ぶ量(ほぐした土の量)や、締め固めた後の量は、土量の変化率を掛けて求めます。変化率は土質で違うので、土量計算のアプリで換算してください。
埋戻しの数量
埋戻しは、根切り部分と基礎・地下構築物などとの間隙を、土・砂などで充てんすることです。その数量は、根切りの数量から、根切り基準線以下の基礎又は地下構築物の体積と、砂利地業・捨コンクリートの体積を控除した数量です。埋戻しの土は、種別ごとに区分します(第3編 第1章 第2節 2(3))。
砂利地業・捨コンクリートの面積は設計図書によります。設計図書に記載のないときは、躯体側面より 0.1 m の出幅を加えた寸法とします(第3編 第2章 第2節 2(5)1))。
例: 独立基礎 4か所の埋戻し
使い方のページのつぼ掘り(根切り量 105.13 m³)で、独立基礎が 2.4 m × 2.4 m × 厚さ 0.8 m、その上の柱型が 0.8 m 角で根切り基準線まで 0.80 m の場合です(独立基礎の底面は根切り基準線から 1.60 m)。
- 独立基礎: 2.4 × 2.4 × 0.8 = 4.608 m³
- 柱型: 0.8 × 0.8 × 0.8 = 0.512 m³
- 捨コンクリート・砂利地業(出幅 0.1 m・厚さの合計 0.11 m): 2.60 × 2.60 × 0.11 = 0.7436 m³
- 1か所の合計 5.8636 m³ × 4か所 = 23.4544 m³ → 23.45 m³
埋戻しの数量は 105.13 m³ − 23.45 m³ = 81.68 m³ です。
建設発生土(不用土)の数量
建設発生土処理は、その建築工事で不用になる土の処理で、数量は敷地の条件や、根切り・すきとりの土の状況で決まります(第3編 第1章 第2節 2(5))。
- 根切り・すきとりの土が埋戻しと盛土に適さないとき: 根切りとすきとりの数量の全部
- 適するとき: 原則として、根切りとすきとりの数量から、埋戻しと盛土の数量を減じた数量。ただし、土を仮置きできないときは全数量
上の例で、根切りの土を埋戻しに使え、盛土が無いなら、建設発生土は 105.13 m³ − 81.68 m³ = 23.45 m³ です(控除した躯体と地業の体積と同じ数)。処分先などが異なるときは、それごとに区分します。
出典
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 第3編 第1章 第2節 1 通則 4)・2(3)埋戻し・(5)建設発生土(不用土)処理(p.6〜8)、第3編 第2章 第2節 2(5)砂利地業等(p.9)
基準の条文は丸ごと載せていません。式と、要る決まりだけを引いています。
基礎の寸法と深さから、余幅と根切り量(m³)を積算基準で