根切りの形・寸法・深さ・箇所数・余幅の入力のしかたと、計算結果の読み方です。
基礎の寸法と深さから、余幅と根切り量(m³)を積算基準で
根切りの形を選ぶ
根切りは、基礎・基礎梁の構造により、つぼ・布掘り、総掘りに分けます(第3編 第1章 第2節 2(2)1))。独立基礎のように穴に掘るのがつぼ掘り、布基礎・基礎梁のように溝に掘るのが布掘り、地下室など建物の下を全体に掘るのが総掘りです。
つぼ掘りと総掘りは底面の縦と横、布掘りは底面の幅と根切りの長さを入力します。形を選び直しても、前の形で入力した数値は残るので、戻せばそのまま使えます。つぼ・布掘りで基礎が深いときは、一次根切りを総掘り、二次根切りをつぼ・布掘りとして、分けて計算します。
寸法・深さ・箇所数を入力する
- 底面の寸法: 基礎・地下構築物の底面の設計寸法を m で入力します(図面の 2,400 mm は 2.4)。この寸法の各辺の左右に余幅を加えて、根切り面積を求めます。
- 根切りの長さ(布掘り): 布掘りの根切りの長さです。基礎梁の根切りの長さは独立基礎の根切り側面から測り、交差する基礎梁・布基礎の根切りの長さは深い方の根切り側面から測ります(第3編 第1章 第2節 2(2)4))。長さの方向には余幅を加えません(幅の左右にだけ加えます)。ほかの根切りに接しない1本だけの布掘りは、両端にも余幅が要ります(底面の各辺の左右に余幅を加える決まり)。つぼ掘りを選び、底面の縦と横に幅と長さを入力してください。
- 底面までの深さ: 根切り基準線から、基礎・地下構築物の底面までの深さを m で入力します。根切り基準線は設計地盤が原則で、設計地盤と現状地盤が異なるときは現状地盤です(第3編 第1章 第2節 1 通則 3))。
- 捨コン・砂利地業の厚さ: 基礎の下の捨コンクリートと砂利地業の厚さの合計を m で入力します(捨コン 50 mm と砂利 60 mm なら 0.11)。無いときは 0 です。根切り深さは、底面までの深さとこの厚さの合計です。空欄のままでは計算しません(入力し忘れると根切り深さが浅くなり、法幅の係数も変わるため)。
- 箇所数: 同じ寸法・同じ深さの根切りの数です。1か所なら 1 と入力します。
数値は積算基準の計測の単位の m で入力します(第1編 総則 2(4))。mm の数値をそのまま入力したらしいとき(底面の縦に 2400 など)は、計算せずに「mm なら 2.4 と入力します」と表示します。
余幅を選ぶ
- 基礎: 作業上のゆとり幅 0.5 m に、法幅の1/2を加えます。独立基礎・布基礎・基礎梁・地下構築物の根切りはこれです。
- 土間・犬走り: 作業上のゆとり幅 0.1 m に、法幅の1/2を加えます。土間・犬走りなどのすきとりは根切りに準じて計算するので、計算結果の名前は「すきとり量」になります(第3編 第1章 第2節 2(2)6))。
- 山留めあり: 山留め壁と躯体の間の余幅 1.0 m です。山留め壁の側に法は無いので、法幅の係数は使いません。
このアプリは、四方の辺に同じ余幅を加えます。山留め壁が一部の辺だけのときは、辺ごとの余幅(山留め壁のある辺は 1.0 m、無い辺はゆとり幅 + 法幅の1/2)で根切りの縦と横を求めてください。
詳しい設定
「法幅の係数」は、指定のない場合の普通土の係数(深さ 1.5 m 未満 は 0・1.5 m 以上 5.0 m 未満 は 0.3・5.0 m 以上 は 0.6)が初めの選びです。設計図書や土工の計画で係数が決まっているときは「係数を指定する」を選び、その係数を入力します。指定した係数は、根切り深さによらずそのまま使います(係数は土質と根切り深さに応ずる適切な統計値=公共建築数量積算基準 第3編 第1章 第2節 2(2)3))。
「計算過程の端数」は、根切り深さ・余幅・根切りの縦と横・根切り面積を小数点以下第2位に四捨五入して次を計算するか、計算過程は丸めずに最後の根切り量だけを第2位にするかを選びます。積算基準はどちらも認めています(第1編 総則 2(6))。手で拾った数量計算書と比べるときは前者、電子データで計算した数量と比べるときは後者が合います。
計算結果の読み方
いちばん上の数が根切り量(m³)です。箇所数が2以上なら、その合計です。根切り量は地山の数量で、掘ってほぐれた土の量ではありません(第3編 第1章 第2節 1 通則 4))。その下に、余幅(ゆとり幅と法幅の内訳つき)、1か所の根切り面積(根切りの縦と横)、根切り深さ(使った法幅の係数)を表示します。断面の図は、余幅がどこからどこまでかを示します。
「計算の内訳」には、根切り深さから根切り量までの式を1行ずつ表示します。途中で四捨五入した所は「0.7565 → 0.76」のように、丸める前と後の数を並べます。
例: 独立基礎のつぼ掘り 4か所
独立基礎の底面 2.40 m × 2.40 m、根切り基準線から底面まで 1.60 m、捨コンクリートと砂利地業の厚さの合計 0.11 m、同じ物が 4か所の場合です。根切りの形は「つぼ掘り」、余幅は「基礎」を選びます。
根切り深さが 1.5 m 以上 5.0 m 未満なので、法幅の係数は 0.3 です。根切り量は 105.13 m³ です。
出典
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 第1編 総則 2(4)(6)(p.1)、第3編 第1章 第2節 1 通則 4)・2(2)根切り(p.6〜7)
基準の条文は丸ごと載せていません。式と、要る決まりだけを引いています。
基礎の寸法と深さから、余幅と根切り量(m³)を積算基準で