転造タップの下穴は切削タップより大きく、専用の表で選びます。
切削タップの下穴径との違い
このアプリの式は、切削タップでめねじを切るときの下穴径です。OSG の資料には、溝なしタップ(ニューロールタップ)用のねじ下穴径表が別にあり、同じねじでも下穴径が大きく違います。
| ねじ | 切削タップの推奨下穴径 | 溝なしタップ 6H |
|---|---|---|
| M8×1.25 | 6.75 mm | 7.34〜7.41 mm |
| M10×1.5 | 8.5 mm | 9.19〜9.27 mm |
溝なしタップの表は、旧JIS1級ねじ・旧JIS2級ねじ・4H・5H・6H の列に分かれ、それぞれ RH 精度と、下穴径の最小〜最大が並んでいます。
切削タップの式に代入すると
溝なしタップの表の下穴径を切削タップの式に代入すると、M8×1.25 の 7.34 mm は 48.8%、7.41 mm は 43.6% です。M10×1.5 の 9.19 mm は 49.9%、9.27 mm は 45.0% です。
表のその欄には(100%〜85%)と書かれていて、切削タップの式で求めるひっかかり率とは合いません。溝なしタップの下穴径は、このアプリの式では求めず、タップメーカーの溝なしタップ用の表で選んでください。
表の注
OSG の溝なしタップ用の表には、次の注があります。
- 上表の下穴径は、被削材等により異なりますので、目安として下さい。
- 下穴径は被削材・硬さ・形状寸法等により盛上がり性が多少変わりますので試し加工の上決定下さい。
- 耐久性を考慮すると、下穴径は大きめの方が有利です。目的に合わせて選定下さい。
- 下穴曲がり、うねり、心ずれ等があると、トラブルの原因になりますのでご注意下さい。
溝なしタップの下穴径は、被削材や硬さ・形状寸法で変わる目安で、試し加工のうえで決めるとされています。下穴径の幅も狭く、M8×1.25 の 6H では、切削タップの最小下穴径〜最大下穴径(6.65〜6.91 mm)の幅 0.26 mm に対して、溝なしタップは 0.07 mm です。ドリル径も表で選んでください。