説明

電線管の占積率(占有率)とは

電線管に入れてよい電線の量を、32%・48%・40% などの割合で決めた決まりです。

電線管のサイズ選定の計算は、電線管(ねじなし電線管 E・薄鋼電線管 C・厚鋼電線管 G)の内径と、ケーブルの仕上がり外径から、占積率の決まりで何本入るかと、一番細い管を出します。早見表は使わず、管の寸法から毎回計算します。

占積率は、電線管の内断面積に対する、中に入れる電線の断面積(被覆を含む)の合計の割合です。現場では「占有率」とも呼ばれます。どの割合まで入れてよいかは規則で決まっていて、この計算では内線規程の規則の名前で3つから選びます。

32% と 48% では、使える断面が1.5倍違います。どの規則で出した本数かを、必ず一緒に書いてください(計算の画面では、規則の名前を欄の下に出します)。

管の内断面積 = π ×(内径 ÷ 2)² 電線1本の断面積 = π ×(仕上がり外径 ÷ 2)² 入る本数 = 管の内断面積 × 占積率 ÷ 電線1本の断面積 (切り捨て) N 本入れたときの占積率 = 電線1本の断面積 × N ÷ 管の内断面積 × 100

例: 厚鋼電線管 G36(内径 36.9 mm・内断面 1,069.4 mm²)に CV ケーブル(4心)を入れる場合、占積率 32% で次の本数です。早見表を写したものではなく、上の式で出した数です。

ケーブル仕上がり外径入る本数(32%)切り捨てる前
CV-4C 2sq12.0 mm3 本3.03 本ぶん
CV-4C 3.5sq13.5 mm2 本2.39 本ぶん
CV-4C 5.5sq16.0 mm1 本1.70 本ぶん
CV-4C 8sq17.0 mm1 本1.51 本ぶん
CV-4C 14sq19.0 mm1 本1.21 本ぶん
CV-4C 22sq23.0 mm0 本0.82 本ぶん

ケーブルの外径は、ケーブルに印字してある仕上がり外径が正です。一覧に無い電線は「外径を直接入れる」で、38sq でも 100sq でも計算できます。表に無い太さでも、外径から答えが出ます。外径 26.1 mm のケーブルは、G36 に 0 本(0.64 本ぶん)です。0 本のときも、何本ぶんかを出します(「入らない」と「計算できない」を分けるため)。

電線管のサイズ選定は、入れる電線と本数から、収まる一番細い管を探すことです。CV-4C 5.5sq を 3 本入れるなら、占積率 32% で、ねじなし電線管なら E63(占積率 21.1%)、薄鋼電線管なら C63(占積率 21.7%)、厚鋼電線管なら G54(占積率 26.3%)です。計算の画面では、入れる本数を打つと、その本数での占積率と、選んだ種類の中で一番細い管を出します。

出典

電線管のサイズ選定を計算する