シリンダの形と大きさ、使用圧力、動かし方、配管を入力して、1分間の空気消費量を求めます。
内径・ストローク・使用圧力から空気消費量 L/min
入力するもの
- 「シリンダの形」を、「複動形」・「押出し単動形」・「引込み単動形」から選びます。複動形は押出しと引込みの両方を空気で動かし、単動形は片側だけを空気で動かします(もう片側はスプリングで動きます)。
- 「チューブ内径」と「ロッド径」を mm で入力します。ロッド径は引込み側の受圧面積に使うので、押出し単動形を選ぶと欄が消えます。
- 「ストローク」を mm で、「使用圧力」を MPa で入力します。使用圧力は 1.0 MPa までです。
- 「往復回数」に1本のシリンダが1分間に何往復するかを、「シリンダの本数」に同じように動くシリンダの本数を入力します。2分に1往復なら 0.5 のように小数も入力できます。
- 切換弁からシリンダまでの配管も数えるときは、「切換弁からの配管」でチューブか鋼管を選び、配管1本の長さを m で入力します。一覧に無い内径は「内径を入力する」を選びます。初めは「配管の分を含めない」です。
入力した数はその場で計算し直します。全角の数字や 1,000 のような3桁区切りも、そのまま読めます。
計算結果の読み方
いちばん上の大きな数が「1分間の空気消費量」(L/min(ANR))です。SMC の技術資料の機種選定手順(手順3)でいう総空気消費量で、1往復の空気消費量 × 1分間の往復回数 × シリンダの本数です。その下に、1往復の空気消費量と、掛けた往復回数・本数を表示します。
「1往復の内訳(1本)」は、1本のシリンダが1往復で使う空気を、シリンダの中の分と配管の中の分に分けた数です。配管を選んでいないときは、配管の分を含めていないことを表示します。往復回数と本数がまだ空欄のときは、1往復の量だけを表示します。
「コンプレッサーの吐出量の目安」は、総空気消費量の 1.4倍です(L/min と m³/min)。「計算の内訳」を開くと、受圧面積、式(8)〜(11)に数を代入した行、1往復と1分間の計算が並びます。表示は有効数字4桁で、途中は丸めずに計算しています。
例(SMC の技術資料の例題)
SMC の技術資料の機種選定手順にある例題は、「シリンダチューブ内径 50 mm・ストローク 600 mm のエアシリンダ 10 本を、使用圧力 0.5 MPa で1分間に5往復させる。シリンダと切換弁の間は内径 6 mm の配管チューブ 2 m」です。資料ではグラフから、シリンダの空気消費量を約 13 L(ANR)、配管を約 0.56 L(ANR)と読み、(13+0.56)× 10 × 5 = 678 L/min(ANR)としています。
例題にロッド径は書かれていませんが、SMC の理論出力表でチューブ内径 50 mm の組のロッド径は 20 mm です。ロッド径 20 mm・「チューブ 外径 8・内径 6 mm」・2 m で入力すると、シリンダの分 13.01 L、配管の分 0.5655 L、1往復 13.57 L、1分間 678.6 L/min(ANR) です。グラフの読み取りで丸めた分だけ違いますが、同じ式の値です。
計算しないとき
- 空欄があるとき(何を入力すれば計算できるかを表示します)。
- 0 や負の数、数として読めない字(単位や記号を付けた字)を入力したとき。
- 使用圧力が 1.0 MPa を超えるとき。bar や kgf/cm² の数を MPa の欄に入力すると、空気消費量が何倍にもなるためです。
- ロッド径がチューブ内径と同じか大きいとき(引込み側の受圧面積が 0 以下になります)。
- シリンダの本数が整数でないとき。
- 配管を選んで、配管の長さ(「内径を入力する」なら内径も)が空欄のとき。配管を含めたつもりで、配管の分が抜けた数を表示しないためです。
出典
- SMC「エアシリンダの機種選定」技術資料(資料2 空気消費量および所要空気量・資料3 理論出力表): 資料2 の式(8)〜(14)・機種選定手順 手順4(手順3 と例題)・資料3 理論出力表(φ50 のロッド径)
内径・ストローク・使用圧力から空気消費量 L/min