1分間の総空気消費量から、コンプレッサーに要る吐出量の目安を求めます。
内径・ストローク・使用圧力から空気消費量 L/min
総空気消費量(機種選定手順の手順3)
SMC の技術資料は、空気消費量を「コンプレッサの選定・ランニングコストの計算に必要」な量としています。このアプリの「1分間の空気消費量」は、この総空気消費量です。
吐出量の余裕(1.4倍を最低限)
資料の「ご注意」は、空気圧の温度低下、漏れ、中継機器での消費などを考慮し、総空気消費量よりも十分に余裕のある吐出量のコンプレッサを選ぶこととし、参考として 1.4倍を最低限とし、必要に応じさらに余裕をとるとしています。このアプリの「コンプレッサーの吐出量の目安」は、その最低限の 1.4倍です。
例題(φ50・600 mm・10 本・5 往復・内径 6 mm の配管 2 m)の総空気消費量は 678.6 L/min(ANR)なので、678.6 × 1.4 = 950 L/min(0.95 m³/min)以上の吐出量が目安です。
シリンダが何種類もあるとき
大きさ・ストローク・往復回数が違うシリンダは、組ごとに1分間の空気消費量を求めて合計し、その合計に余裕を掛けます。
| 組 | 1分間(L/min) |
|---|---|
| 複動形 φ50×600・0.5 MPa・5 往復 × 10 本(内径 6 mm の配管 2 m) | 678.6 |
| 押出し単動形 φ20×50・0.5 MPa・30 往復 × 2 本(外径 6 mm のチューブ 1 m) | 9.425 |
| 複動形 φ10×50・0.5 MPa・60 往復 × 1 本(外径 6 mm のチューブ 3 m) | 25.22 |
| 合計 | 713.2 |
合計 713.2 L/min の 1.4倍で、998.5 L/min(0.9985 m³/min)以上が目安です。
L/min と m³/min・1日の量
コンプレッサーの吐出量は L/min でも m³/min でも書かれます。1 m³ = 1,000 L なので、950 L/min は 0.95 m³/min です。比べるときは単位をそろえ、どの状態の空気の量で書かれているかもメーカーの資料で確かめます。
ランニングコストを見積もるときは、1分間の空気消費量に稼働時間を掛けます。例題の 678.6 L/min の装置を1日 8 時間動かすと、678.6 × 60 × 8 = 325,720 L(325.7 m³)です。
出典
- SMC「エアシリンダの機種選定」技術資料(資料2 空気消費量および所要空気量・資料3 理論出力表): 機種選定手順 手順4(手順3 の総空気消費量・「ご注意」の 1.4倍)
内径・ストローク・使用圧力から空気消費量 L/min